どうしても気になる皐月賞組が重馬場で目いっぱい走った反動

公開日:2023年4月17日 14:00 更新日:2023年4月17日 14:00

 先週は雨の影響で中山は土曜の朝イチ前に芝は“稍重”に。そして昼過ぎには“重”へと変化した。そして、日曜はいったん雨はやんで、天候発表が晴れになる時間帯もあったものの、14時過ぎに再度、降雨。結局、回復することなく皐月賞は重馬場で行われた。

 稍重で行われることは直近でも2020、21年など時々はあった。それ以上の悪化となると、不良馬場で行われた1989年以来、実に34年ぶりのことだ。

 その89年のダービーはどうだったか。

 勝ったのは皐月賞②着のウィナーズサークルで②~⑤着馬は別路線組が占めていた。

 思い出されるのが一昨年の神戸新聞杯か。不良馬場で行われ、本番の菊花賞では勝った2番人気のステラヴェローチェが④着。1番人気に推された②着馬レッドジェネシスが⑬着と、神戸新聞杯組ではなく別路線組が上位を占めた。

 この皐月賞も重馬場のスプリングS①着で駒を進めてきた3番人気ベラジオオペラは⑩着、②着だったホウオウビスケッツは⑰着……。それでなくても今年はこの重い馬場で前半からレースが流れに流れた。それから後半はまさに地脚勝負となる非常にタフな展開。この中で目いっぱいに走った反動は、過去の傾向を考えてもどうしても気になる。

 ダービーは過去10年でみても皐月賞からの直行組が7勝を挙げて②着9回、③着6回。路線別では絶対的な主力を占めるのが常でも、今年は反動があっても不思議ではない状況下でのレースだ。例年以上に別路線組に注意が必要かもしれない。

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