混戦を断つのはソールオリエンスだ。
手塚師が「GⅠ3勝フィエールマン級」と絶賛するキタサンブラック産駒は、年明けの京成杯でド派手なパフォーマンスを披露。能力の絶対値の高さをアピールしてきた。
昨秋の新馬、東京千八ではラスト2F11秒0―11秒0の瞬発力勝負にも余裕で対応。ステッキ2発で競り合いに決着をつけた伸びにスケールの大きさを感じたが、続く京成杯を見て、その思いは確信に変わった。
4角では逆手前になり大きく膨れるロス。それでも態勢を立て直した直線は一気の伸び脚で2馬身半突き抜けてみせた。ラスト2F11秒7―11秒5の加速ラップでこのフィニッシュは、手塚師の言うように、「才能の凄さ」。脚力は世代ナンバーワンだ。
その4角で見せた課題もリフレッシュ放牧明けからの調整でクリアできている。「中間からリングハミに替えて、1、2週前には右回りの4角で一気に加速させる追い切りで確かめてみたが、問題なかったね。これなら大丈夫」とは指揮官だ。
当時の動きはもちろん、直前追いのウッド6F83秒8―37秒3、1F11秒2も低重心のまま迫力十分の推進力。豪快に突き抜けて1冠ゲットだ。
1968年生まれ。87年有馬記念、メジロデュレン=ユーワジェームスで決まった枠連(4)(4)1万6300円が競馬との出合いです。以降、どっぷりとこの世界にはまり込みました。
91年入社。ダービーで言えばトウカイテイオーの年です。キャリアは30年に。
予想は取材の感触とレース内容を重視。13年秋に東京本紙になってからは、後者に重きを置くようになってきました。レース&パトロールビデオ見まくりで予想に精を出す日々です。
馬券は単、複、枠連のみの時代から買っていることもあって、オーソドックスに単勝&馬単、馬連の2連系までが多いですね。3連単は自信がある時に頭固定で、というパターンです。
本紙だけにまずは的中が一番の使命でも、儲けて終わらなければ意味がない。回収率重視で頑張っています。人気薄の◎にも、ぜひ注目してください。