【きさらぎ賞】松永幹師は好配当メーカー 紅一点レミージュが面白い

公開日:2023年2月2日 14:00 更新日:2023年2月2日 14:00

 日曜中京のきさらぎ賞はクラシックへの登竜門のひとつ。ただし、過去5年で1番人気馬の連対はなし――。

 この傾向ならレミージュの出番か。デビュー3戦⑫①①着の戦績だが、初勝利は単勝52・1倍の8番人気で、続くエリカ賞はさらに倍以上の170・6倍で連勝した。再度、穴馬券となっていいのは松永幹師の管理馬でもあるからだ。

 その甘いルックスでも人気だった騎手時代は、88年函館3歳S(当時の表記)=サザンビーナスに始まり、重賞は54勝。“穴馬券”が多かった。

 初GⅠ勝ちからそう。91年オークス=イソノルーブルで逃げ切り、大本命の桜花賞馬シスタートウショウから大金星を挙げた。単勝140・4倍のインターマイウェイでの大阪杯勝ち(当時はGⅡ)も。ラストシーズンは、106年ぶりの天覧競馬となった天皇賞・秋を14番人気ヘヴンリーロマンスでイン差しを決めてスタンドへ最敬礼し、さらにジョッキー最終日の阪急杯をブルーショットガンで制している。

 調教師転身後も好配当提供は続き、初重賞は小倉記念ダンスアジョイ。これが16番人気で、1番人気が連対しながらも3連単は97万円! “牝馬の幹夫”であり、なおかつ“穴の幹夫”なのだ。

「馬体も調教も、そこまで目立つ馬じゃない。でも競馬に行くと結果を出す(苦笑)。不思議な感じの実戦タイプ」とは師のレミージュ評。

 だが、2走前の福島は好位から抜け出し、前走のエリカ賞は逃げ切り。その2勝目は後半5Fを58秒9で駆けたから潜在能力はある。

「気性的に難しい血統。この馬も頭を上げる面があり、クロス鼻革を着けたんです。連勝はそれも効いているのかな」

 好走の要因はあった。1週前も坂路ラスト12秒0だ。紅一点となる松永幹厩舎レミージュはやっぱり怖い。2度あることは3度ある!?

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