【根岸S】強豪不在で本番でも有力視されるこの2頭の次は?

公開日:2023年1月30日 14:00 更新日:2023年1月30日 14:17

勝ったが本番は距離が微妙レモンポップ

 根岸Sを制したのはレモンポップ。単勝160円の断然人気に応えて、重賞初制覇を飾った。前走の武蔵野Sではゴール前でギルデッドミラーに差されて銀メダル。鼻差で悔しい思いをさせられたリベンジをきっちり果たした。

 前半3~5F34秒6―46秒6―58秒5のハイペースを道中は5番手で虎視眈々。直線を向いてラスト400メートル過ぎまで馬なりのまま。満を持して追い出すと、ゴール前で迫るギルデッドに今度は半馬身差をつけて先頭ゴールだった。

 これで、待望の重賞タイトルとともにフェブラリーSの優先出走権もゲット。今年は同レースを連覇中のカフェファラオや、昨暮れのチャンピオンズCを制したジュンライトボルトがサウジCの招待を受諾済み。やや手薄なメンバーになりそうなだけに、今回の上位2頭は本番でも有力視されよう。

 ただし、勝ったレモンポップには気になる点もある。まずは距離が1F延びる点だ。

「ギリギリなところはあるけど、この馬なら走ってくれると思います」とはレース後の戸崎。確かにこなせなくはないが、千四のように盤石とまでは言いがたい。また、休み明けで重賞をきっちり勝ち切った後で、中2週と間隔が詰まる点も気掛かり。それだけに、陣営も出否については慎重な構えだ。

負けたが差し脚は強烈ギルデッドミラー

 一方、今回は②着と涙をのんだギルデッドミラー。中2週になるのは同じとはいえ、距離適性に関してはこちらに分がある。実際に東京千六の武蔵野Sではレモンポップを抑えて勝っているわけだし、芝でもNHKマイルCで③着していたほどだからだ。

「千四だと相手ももうひと伸びしてしまいますね。マイルなら違ったと思います」と三浦は敗戦にも前を向いていた。

 今年最初のGⅠに向けて、①②着馬の今後の動向から目が離せなくなりそうだ。

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