栗東は大雪の影響で、坂路、Eコース以外は閉鎖に 今週は関西馬が波乱の要因となる!?

公開日:2023年1月25日 14:00 更新日:2023年1月26日 13:45

 記録的な大寒波。

 24日から全国的に冷え込み、大雪となった地域も多い。美浦トレセンは無事に調教ができたが、西の調教拠点・栗東トレセンでは、影響をまともに受けた。

 火曜午後から断続的な雪。同時に気温が氷点下6度まで下がったことで、降った雪が溶けず、積もり続ける状況に。翌朝には約15㌢もの積雪を記録した。

 各調教師が口を揃えて、「ここまで積もったのは最近では記憶にない」と話すほどで、水曜朝は、まさに雪国や、冬の牧場を思い起こさせるような一面、銀世界。これが全休明けの火曜ならさほど影響ないが、追い日の水曜だから大変だった。

 まず、コース、馬道の除雪。A、BコースにCウッドやD(芝、ポリトラック)、障害コースは閉鎖。トレセンの馬場保全委員が夜中、坂路、Eコースでハロー車を走らせて凍結防止、除雪に努めたおかげで、このふたコースのみで定時の朝7時開門の運びとなった。

 厩舎スタッフは、各馬が運動可能な場所を確保するために、開門時間まで厩舎や厩舎周りの雪かきに追われた。「5時に出てきて、1時間半ほど。ただ今回は、氷点下が続いたことで、ベタ雪でなく、さらさらな雪。雪自体が軽くてまだ助かりました」とある厩舎スタッフは話す。

 これで順調に調教可能なわけではない。ご存知のとおり、馬は寒さに強い。ただし、雪に弱い。その理由はおわんをひっくり返したような形の蹄にある。ここに路面がかかり、グリップが利かせて走る。蹴った力で推進力が生まれるのだ。しかし、雪の場合、蹄の蹄底(裏側の凹んだ箇所)に目詰まりする。俗に言う〃下駄を履く〃という状態。こうなると、溝のないタイヤや靴と同じ。脚を滑らせる可能性が大きくなり、怪我のもととなるのだ。

 同時に、競走馬は一定のルーティンで調整されている。月曜=全休、火曜=前運動、水、木曜=追い切り、金曜=調整から、週末の競馬へ向かうのが基本パターン。この調整の強弱で馬にレースが近いことを察知させる。ゆえに、悪天候により、このパターンの変化から、気性、体調を崩す馬も少なからずいる。普段と違う馬場コンディションだけに調教する側も負荷の強弱が難しくなる。

 実際に、この悪天候を見越し、火曜追いを行う厩舎も多かった。坂路では80頭、Cウッドでは31頭が追い切った。根岸S出走のセキフウもその一頭。火曜に坂路4F53秒8―12秒3をマークしている。実は、これも追い切りからレースまでの間隔が一日多くあくことになり、その逆で、雪の水曜追いを避け、翌木曜に最終追いをスライドした厩舎も多かった。このふたパターンは、競馬までのルーティンが微妙に変わり、馬体重維持の意味で難しさも持ち合わせる。当日、思わぬ、増減が出ることも多々。

 普段通りの走りができるのか。今週末は関西勢がいい意味、悪い意味でもひと波乱を起こしそうな予感がする。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間