【有馬記念】単にコロナ禍のバブルではない やはりスターが揃えば馬券は売れる
公開日:2022年12月26日 14:00 更新日:2022年12月26日 14:00
売れに売れてJRAはホクホクといったところか。今年の有馬記念だ。
馬券の売り上げは、なんと521億5504万6600円にも。2番目のダービーが約291億円だから、今年断トツの最多売り上げになった。
ちなみに昨年の約490億円からは6・2%増で、有馬記念の500億円超えはゼンノロブロイが秋の古馬王道GⅠ3連勝を決めた04年以来のこと。521億円の水準となると、ITバブル崩壊があった00年以来で、テイエムオペラオーが年間8戦8勝を果たした年に次ぐもの。2000年代では2番目の売り上げということだ。
直近はコロナ禍でネット投票の普及が一段と進み、WINSや競馬場へ出掛けることなく、誰もが気軽に馬券を買いやすくなったことによる“バブル”とも思える売り上げ増が続いていた。だが、今年の有馬記念はそれだけではなかったか。
メンバーを見渡せばGⅠ馬7頭が集結。3歳大将格のダービー馬ドウデュース、菊花賞馬アスクビクターモアこそ名前はなかったが、3、4歳以上の芝二千メートル以上のGⅠ勝ち馬が一頭の回避もなく、全てが無事にゲートイン。これは史上初のこと。まさに“今年の顔”が揃っていた。そう、タレントが集結すれば馬券が売れるのは当然ということだ。
サクラローレルが勝った96年は875億円も売り上げ、ギネス記録に認定されている有馬。その記録にはまだ遠いが、それでも売り上げ的には絶好調。結局はスターホースを揃えることが一番のファンサービスということを再認識させた。