イクイノックスが天皇賞・秋で使った上がり32秒7は、同舞台で史上2位(1位は32秒6)。鬼脚とも言える強烈なパンチ力だった。
逃げ馬だった父キタサンブラックとは対照的。あの脚があれば、この相手でもきっちり差し届くとみた。
攻め気配も文句なく、最終追いは天皇賞時と同様、直線で手前を替えてからの加速力は素晴らしかった。2つ目のGⅠゲットで年度代表馬の称号を手に入れる。
相手本線には中山実績がある3頭を上位に取った。
○はGⅡオールカマー、GⅠエ女王杯を連勝してきたジェラルディーナ。名牝の母ジェンティルドンナは14年の勝ち馬でもある。
この春からは使うごとに体を増やし、前走では香港ヴァーズ馬ウインマリリンに完勝。その充実度、勢いに注目だ。
弥生賞、日経賞勝ちがあるタイトルホルダーが▲。凱旋門賞⑪着は極端な道悪だったうえに、終始、ブルームに絡まれて展開面も非常にきつかった。パンサラッサのいない今年は楽に先手もあり得るだけに、天皇賞・春、宝塚記念で見せた先行力、持久力をフルに生かせそうだ。
注は皐月賞馬で昨年の覇者エフフォーリア。春のGⅠ2戦はハイペースに対応しきれなかったものの、二千五百メートルへの距離延長で流れに乗ったレースができるはずだ。今回はゲートの改善も見込めるし、積極的な競馬もありそう。反撃を警戒したい。
1968年生まれ。87年有馬記念、メジロデュレン=ユーワジェームスで決まった枠連(4)(4)1万6300円が競馬との出合いです。以降、どっぷりとこの世界にはまり込みました。
91年入社。ダービーで言えばトウカイテイオーの年です。キャリアは30年に。
予想は取材の感触とレース内容を重視。13年秋に東京本紙になってからは、後者に重きを置くようになってきました。レース&パトロールビデオ見まくりで予想に精を出す日々です。
馬券は単、複、枠連のみの時代から買っていることもあって、オーソドックスに単勝&馬単、馬連の2連系までが多いですね。3連単は自信がある時に頭固定で、というパターンです。
本紙だけにまずは的中が一番の使命でも、儲けて終わらなければ意味がない。回収率重視で頑張っています。人気薄の◎にも、ぜひ注目してください。