【凱旋門賞】知っておきたいデータとジンクス

公開日:2019年10月3日 17:00 更新日:2019年10月3日 17:00

日本馬の勝利はもちろん、3連覇、前哨戦組も…

 第98回の凱旋門賞まであとわずか。ほぼメンバーが固まってきた。

 日本からはキセキ、フィエールマン、ブラストワンピースの3頭。武豊は騎乗予定だったA・オブライエン厩舎のブルームが回避したものの、地元の3歳馬ソフトライトに急きょの騎乗が決まった。ただ、仏GⅡドーヴィル大賞②着の実績はあるものの、7戦1勝馬でブックメーカーのオッズでは最低人気だ。

 さて、長い歴史がある凱旋門賞には、いくつかのジンクス、データが存在する。

 日本のファンにとって説明不要なのは、「欧州調教馬以外が優勝したことがない」というもの。あのディープインパクトやオルフェーヴルでも欧州の壁にはね返された。

 今年はスピードシンボリが初めて挑戦してからちょうど50年。機は熟した感はあるが、今年の3頭は果たして……。

 もちろん、厚い壁の最高峰にいるのが17、18年と連覇したエネイブル。日本のオッズでも単勝2倍を切ることが予想される。挑むのは史上初の3連覇。だが、13年にオルフェーヴルを負かし、14年も勝利したトレヴは3連覇を目指した15年、④着に敗れた。

 実は5歳牝馬の凱旋門賞Vは37年のコリーダが最後。というより、97回の歴史で1度きりと言うべきか。もし、エネイブルが敗れれば、それだけで十分に“波乱”だが……。

 また、同じ舞台の前哨戦であるフォワ賞(4歳以上)組は92年②着のスボーティカから、ニエル賞(3歳)組も06年レイルリンクを最後に凱旋門賞優勝馬が出ていない。

 さらに不思議なジンクスとして「ガリレオ産駒がパリロンシャンの凱旋門賞を勝てない」というのもある。シャンティイで開催された16年はファウンド、ハイランドリール、オーダーオブセントジョージで③着まで独占したが、欧州を席巻している大種牡馬でもこの舞台では②着すらもなし。08年ソルジャーオブフォーチュン、13年インテロの③着が最高。11年には2番人気ガリコヴァが⑨着だった。

 とはいえ、エネイブル、日本馬、前哨戦組、ガリレオ産駒以外となると、残る有力馬は独GⅠバーデン大賞の勝ち馬ガイヤースくらいしか残らない。

 勝つのはこれ!? それとも、どのジンクス、データが覆されるのか。

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