【凱旋門賞】前哨戦がすべて終了し、オッズはこう動いた

公開日:2019年9月19日 17:00 更新日:2019年9月19日 17:00

 ディアドラが④着に敗れた愛チャンピオンS、フランスのニエル賞、フォワ賞、ヴェルメイユ賞と、凱旋門賞の主要な前哨戦はすべて終了した。

 史上初の3連覇を狙うエネイブルは8月22日のヨークシャーオークスから本番一本。そして、9月13日には今年のプリンスオブウェールズSの勝ち馬クリスタルオーシャンが引退した。

 では、前哨戦の結果を受けて主要ブックメーカーのオッズはどう動いたか。ウィリアムヒル社のものを見てみよう。

 クリスタル引退後、前哨戦の前はエネイブルが1・73倍。それが現在は1・67倍になった。強敵が1頭いなくなったことに加え、“新たな敵は現れなかった”との判断か。

 2番人気ジャパンはパリ大賞、インターナショナルSとGⅠを連勝中。こちらは6倍で動いていない。

 9→7倍と人気上昇中なのが今年の仏ダービー馬で、ニエル賞を制したソットサス。エネイブルと未対戦だけに、未知の魅力が大きい。

 キセキが出走(③着)したフォワ賞の勝ち馬ヴァルトガイストは15倍のまま。愛チャンピオンSを制したマジカルは21→17倍だが、出否は近日中に決まるもよう。

 日本馬で最も人気なのはブラストワンピースだが、それでも26倍。伏兵の域を出ていない。父ハービンジャーというのはディアドラと同じで魅力はあるものの、欧州初参戦というのが、この微妙な数字になっているのではないか。

 フィエールマンは34倍で4頭いる8番人気グループの中の一頭。なお、キセキはフォワ賞の結果を受けて34→67倍と大きくダウンした。3頭参戦で盛り上がる日本とは異なり、現地は本番もエネイブル一色だ。

 予定ではこれがラストラン。果たして、10月6日(日)のパリロンシャンはどういう結末になるのか。

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