今週の追い切りも主戦が手綱を取った（Ｃ）日刊ゲンダイ

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　土曜東京のメインに組まれているのはＧⅡ青葉賞。②着までにダービーへの優先出走権が与えられる一戦だ。

　賞金的に出走がおぼつかない馬にとっては、まずここで勝ち負けに持ち込まなければ、夢の舞台にはエントリーすることすらもままならない。

　そのため大激戦が予想されるが、中でもウインマクシマムは主戦・松岡がデビュー前から「ダービーを狙える」とはっきり口にしている逸材だけに、目が離せない。

　前走のゆりかもめ賞で２勝目を挙げるまで紆余曲折はあったものの、勝ちっぷりから能力は確かだが、課題も抱えているため、そのウイークポイント解消を目標に中間は調整されてきた。

　松岡が一番念頭にあったのは高ぶってきたテンションだ。

「ホープフルＳで苦しい競馬をしたから、性格が少し変わってきて」

　それまでになかった行きたがる面を見せ始めたため、中間の併せ馬は２回のみ。さらに念のために、より制御力の強いハミに交換して対処した。

　その効果が顕著に表れたのが今週の追い切り。６～５Ｆを１６秒６とゆっくり入る際も折り合いはピタリ。そのおかげで最後もグイッと伸びて５Ｆ６９秒１―３８秒８、１Ｆ１１秒６と理想的な追い切りを消化できた。

「あとは自分がうまく乗るだけです（笑）」

　そう言い切る松岡の表情は“やれることはやり切った”と物語るもの。　出走権ゲットのみならず、“本番でも”と期待を抱かせる走りを見せてくれるか、要注目だ。