【桜花賞】スターアニス、ドリームコアは強いが この3頭の記録も見逃せない
公開日:2026年4月9日 14:00 更新日:2026年4月9日 14:00
スウィートハピネス 過去のGⅠ馬を大きく上回る時計
今年はチューリップ賞馬タイセイボーグが骨折のために回避し、フィリーズレビューの勝ち馬ギリーズボールは前走がマイナス10キロだったこともあり、馬体の回復、成長を促すため、本番には登録しなかった。異例のトライアル勝ち馬がいない桜花賞。しかし、以前とは異なり、近年は本番へのローテーションが多岐にわたる。阪神ジュベナイルフィリーズからブッツケのスターアニス、クイーンC馬ドリームコアが人気になりそうだが、別路線にも記録的に光る馬がいる。
エルフィンSは89年シャダイカグラ、91年イソノルーブル、97年キョウエイマーチ、98年ファレノプシスなど古くからGⅠ馬を多く出している出世レースだ。
その後も07年にはウオッカ、11年はマルセリーナ、20年はデアリングタクトと、以前より率は低下したが、勝ち馬から大物が出ている。
そんなエルフィンSの昨年までの勝ち時計ベスト3が、デアリングタクトの1分33秒6、ウオッカの1分33秒7、マルセリーナの1分34秒4だった(データは京都での施行のみを集計)。
それらを大きく塗り替えたのが今年の勝ち馬スウィートハピネスで1分33秒0だ。
こちらも前半5F57秒7の激流。後方2番手からの差し切りは展開が向いたのはあるものの、この時計で走れば文句なしである。
暮れの阪神JFでは④着。これも侮れない一頭といえよう。
ディアダイヤモンド レース最速を1秒1も更新
トライアル3競走の中で、全くと言っていいほど本番に縁がないのがアネモネS組。以前は阪神だったが、00年から中山に。昨年まで58頭が桜花賞に挑んだが、その成績は〈1 0 2 55〉とほとんど馬券にならない。
勝ったのは02年のアローキャリー。しかも、アネモネSでは⑧着と大敗していたが、もともと前年の阪神JF②着馬で、巻き返して不思議ない下地はあった馬だ。
③着したのは01年ダイワルージュ、08年ソーマジック。ダイワは前年の阪神3歳牝馬S(今の阪神JF)②着馬で、ソーマジックはアネモネSを制して3連勝中の勢いがあった。
今年の勝ち馬はディアダイヤモンド。その前のシンザン記念では⑨着に負けており、ダイワのような実績、ソーマジックのような勢い、ともに感じないが、記録面では断トツ。
千六1分32秒7の勝ち時計はこれまでのレース最速を1秒1も上回るし、②着に3馬身差というのもレース歴代2位である。前半5F57秒6という激流も、02年の57秒0に次ぐ速さ。今年の勝ち馬ディアダイヤモンドも、案外、侮れないのではないか。
リリージョワ ペースは速いが上がりもしっかり
今年のメンバーで唯一の無敗馬が3戦3勝のリリージョワ。マイルの経験はないものの、もみじS→紅梅Sと千四のオープンを連勝している。
勝ちっぷりは4馬身差圧勝の紅梅Sだが、ここで取り上げるのはもみじSの方。②着ダイヤモンドノットがその後に京王杯2歳S①着、朝日杯フューチュリティS②着、ファルコンS①着。この馬を負かしたことで、価値は大きく上昇した。
逃げ切り連勝でも、もみじSがラスト1F11秒5で、紅梅Sは11秒4。また、もみじSは後半5Fを56秒9でまとめている点にも注目したい。
2歳の芝千四で後半5F56秒台というのは過去に2鞍だけ。06年ファンタジーSは56秒8。勝ち馬アストンマーチャンは翌年、スプリンターズSを制した。25年の中京2歳Sは56秒9。首差の②着だったスターアニスが暮れの阪神JFを制し、今回の桜花賞でも最有力馬だ。
一見、オーバーペースで逃げているように見えて、実はしまいもしっかりしているのがこの馬。無敗馬にしては本番でもマークは薄い。もしかすると、無敗の桜の女王が誕生するかも。




























