「23歳でも食欲旺盛。ほかの馬に飼いつけしていると、〝オレも〟とおねだりします」
2005年から10年まで長くダート路線を盛り上げたサンライズバッカスは、04年に芝でデビュー。5戦目に砂に転向するとOPまで4連勝。続くJpnⅠダービーグランプリは、当時の3歳ダート王カネヒキリの②着に敗れたが、武蔵野Sでリベンジを果たし、初重賞制覇。以来、重賞路線を歩み、07年のフェブラリーSでGⅠタイトルも手に入れた。その功績で種牡馬にもなったが、3シーズンで引退。今どうしているのか。
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2012年にレックススタッドで種牡馬生活を始めると、翌13年に生まれ故郷ヤナガワ牧場に移動。いまは富浜分場にいる。担当する竹田周史さんに聞いた。
「23歳と高齢で歯が弱くなり、大好きなニンジンをあげるときは細かく刻んでいます。それ以外、たとえば飼い葉はふつうに食べますし、年齢の割に食欲は旺盛です。ほかの馬に飼いつけしているところが目に入ると、『オレも欲しい』とおねだりするほど。異常な夏の暑さで減っていた体も戻って、ふっくらとしてきました」
去勢したのかと思いきや男馬のままだという。
「バッカスがいる厩舎(全30馬房)は離乳した当歳や1歳が中心で、バッカスの馬房はその真ん中にあります。機嫌が悪いと、若駒にニラミを利かせたり、『オレの世話もしろよ』とごねたりすることもありますが、本当は寂しがり屋さん。日中の1頭放牧で広いところに放すと、仲間を探して走り出したりするので、ほどよい広さの放牧地でのんびりさせています」
重賞タイトルは2つでも、②着4回③着6回と馬券に絡むこと10回。ファンにとっても思い出深い1頭だろう。
「おかげさまで見学されるファンが多く、毎年会いに来て下さる方もいます。お産のシーズンは対応できませんが、暖かくなったら、皆さん、いらしてください」
引退しても、無事是名馬が一番だ。


























