【富士S】東京千六でGⅠ2勝 ジャンタルマンタル好発進を決める
公開日:2025年10月16日 14:00 更新日:2025年10月16日 14:00
牝馬3冠目の前日は東京でマイルCSの前哨戦であるGⅡ富士S。ジャンタルマンタルがここから始動する。
2歳時には新馬、デイリー杯2歳S、朝日杯FSと無傷の3連勝を成し遂げて、2歳王者の称号を手にした。3歳春は共同通信杯②着、皐月賞③着からNHKマイルCに向かい、アスコリピチェーノを退けて、2つ目のビッグタイトル。それが、後半戦は熱発で富士Sを回避してぶっつけで臨んだ香港マイルでは⑬着と初めて大敗……。
前走の安田記念はそこから立て直して、半年ぶりの実戦。走りに注目が集まった中、レースは実に強かった。
スタートを決めて、道中は行きたいクチを行かせて先行策。エキサイトする面もジョッキーがうまくなだめていた。そして、余裕たっぷりに4角を回り、直線でゴーサインが出たのは残り300メートルを切った地点。そこから力強く伸びた。先頭に躍り出ると、②着に1馬身半差の圧倒劇。川田も「あらためて馬自身が一番強いマイルの馬なんだと証明してくれたレースでした」だ。
夏場は放牧でリフレッシュ。9月26日に戻り、いつも通り、高野厩舎流の坂路2本乗りをきっちりと消化してきた。先週は4F51秒8―11秒6と文句なしの動き。今週も4F52秒9―11秒7をマークしている。
「夏の暑さにめげることなく無事に過ごして、栗東に戻ってきました。先週、ジョッキー騎乗で追い切り、刺激になったようで、素軽さが出て、今週は無理なく時計が出ました。目標は先になりますが、格好はつけてくれるでしょう」(高野師)
東京千六はGⅠ2勝と最高の舞台。59キロでも主役の座は譲らない。