【京都大賞典】ディープモンスター待望の重賞初V
公開日:2025年10月6日 14:00 更新日:2025年10月6日 14:00
産駒3連覇となった父の血も後押し
1984年のグレード制導入後、初の18頭フルゲートで行われた京都大賞典を制したのは、メンバー最年長の7歳ディープモンスターだった。
好位インの6番手から直線は逃げたサンライズアースのインから鮮やかに差し切り。7歳秋、重賞16戦目でのチャレンジで、遠かったタイトルに手が届いた。
「3番といい枠も当たったので、一発狙おうと。ジッと内で我慢して、あけば突こうと思ってた」は浜中だ。外を回っては差せない開幕週でロスのない運びから勝負のイン突き。これが初重賞ゲットの最大要因となった。
もう一つ、「リングハミからノーマルの水勒ハミに替えたことが吉と出てくれた」は川合助手。舞台裏を教えてくれたが、二千四百メートルへの工夫も実った形だ。
そして何より、ディープインパクトという血の後押しがあったのは間違いないだろう。一昨年プラダリア、昨年のシュヴァリエローズに続き、ディープ産駒はこれで3連覇となり、京都での同レースは7勝目。ディープモンスター自身も一昨年の京都・アンドロメダS以来、約2年ぶりの勝利だから、淀に強い血を発揮した一戦となった。
現役のディープ産駒はこのモンスターを含め、37頭を残すのみ。年々、少なくなっている。重賞Vで弾みをつけて、今後のビッグレースでも活躍を期待したい。