フランスで凱旋門賞が行われる今週、欧州最高峰のレースにゆかりのある血筋の牡馬がデビューする。日曜京都5R芝千八にエントリーしたブレットパスは、2年前の凱旋門賞④着スルーセブンシーズを叔母にもつ。ノーザンファーム空港の杉田佳祐氏に聞いた。
「育成厩舎に移動してきたころは少しゆるさがあって、成長してくれることを見越してゆっくりと育成してきました。そのイメージ通りに春になると、グンと成長してGW明けに本州に移動。この夏は猛暑だったこともあり、暑い時季を避けてこのタイミングでデビューになりました。しっかりと乗り込めたので、素軽い動きができるようになりました」
9月に栗東に再入厩すると、坂路とウッドを併用して調教を消化。1週前の24日はウッドで格上との3頭併せの真ん中でプレッシャーをものともせず、ラスト1F11秒1を楽にマークした。外の3勝クラスには0秒1遅れたが、内の2勝クラスには0秒2先着と申し分ない動きで順調な仕上がりだ。
「アルアイン産駒らしく少し気難しさや周りを気にするところがありますが、それでも栗東の調教ではキレイな加速ラップを刻んでいますから、デビュー戦の走りが楽しみです」
母パッシングスルーは紫苑Sを勝って秋華賞へ駒を進めた。血統通りの中距離型が来春に夢をつなぐか。