【毎日王冠】チェルヴィニア実戦形式の併せ馬で態勢整う
公開日:2025年10月1日 14:00 更新日:2025年10月1日 14:00
開門一番にウッドで追い切ったのはチェルヴィニア。木村厩舎流の実戦を想定した3頭併せの真ん中で6F83秒3―37秒4、1F11秒4でそれぞれ首先着した。中間はプールも併用しつつ、ウッドでは長めからのハードな追い切りを消化していた。態勢は整ったと判断できる。
シリウスコルトはウッド単走で5F67秒7―38秒6と鞍上との息がピッタリと合った追い切り。直線は道悪を気にせず、弾むようなフットワークで1F11秒4で駆け抜けた。七夕賞惨敗からの巻き返しに虎視眈々だ。
ロングランは2週続けて丹内を乗せて6F83秒3―37秒6、1F11秒3を馬なり。先週の時点ではまだ緩さが目立っていたが、週を重ねて、状態は上向いてきている。
レーベンスティールはウッド単走で5F68秒5―37秒7。道中はゆったりとした行き出しからしまいを伸ばして、馬なりのまま1F11秒5をマークした。中間は好時計を連発しており、当週はもう微調整程度。落ち着きがあって折り合いも良好だ。
栗東では杉山晴勢のエルトンバローズ、サトノシャイニングが好気配
栗東の坂路ではエルトンバローズが4F54秒4と全体時計は並でも、ラスト2Fは24秒5―11秒8。馬場状態を思えば文句なしで、俊敏さがあったのがいい。2週前には坂路で速い時計を出して、先週はコースでしっかりやっており、今週のひと追いで仕上げが進みそうだ。杉山晴師も「前走(中京記念⑧着)は動けるかなと期待していましたが、やはり休み明けでした。今回は12秒を切ってきた。適度に気合乗りもよくなっています。2年で①③着のベストな舞台。切れ味より長く脚を使えるタイプ。レースでも長く脚を使って、後続を封じてほしい」と話した。
ダービー④着のサトノシャイニングは9月4日に帰厩。2週前にはCウッドで6F77秒台、そして先週は7F追いと順調そのものだ。今週は坂路で気配を確認する程度の4F55秒3でも、ラスト1Fは12秒1の数字以上にスピード感があった。見た目の姿もひと成長あった印象で、いい状態での秋初戦になりそう。杉山晴師は「1週前の併せ馬はチグハグな感じでしたが、けさは見た目にリズムがよく、収まりもついた。ベストレースはきさらぎ賞。馬の後ろで我慢が利けば、もっと上のクラスでやれる馬ですよ」だ。