今年は北海道、東、西ともに同じジョッキーが連続首位の珍現象
公開日:2025年9月4日 14:00 更新日:2025年9月4日 14:00
まだまだ関東、関西ではうだるような暑さが続くが、一応、今週からは秋競馬。札幌は1週残しているものの、ここで夏競馬(安田記念の週から先週まで)を総括してみよう。
ジョッキーで夏競馬の勝ち鞍トップは41勝の松山。以下、横山武が38勝で、坂井35勝、戸崎34勝と続く。
松山は関西主場で圧倒的な強さを誇った。
2回小倉の4週間で16勝。続く、3回中京、4回中京の計6週で15勝をマーク。夏小倉、夏中京ともにリーディングトップだった。
横山武は今や北海道開催の顔とも言うべき存在に。函館では一時、武豊と接戦だったが、最終的に17勝で武豊に3勝差をつけた。札幌は前述の通りまだ今週の競馬を残しているが、18勝を挙げて2位丹内、3位横山和に6勝差をつけている。さすがに簡単にひっくり返ることはないだろう。
では、関東主場はというと、福島では戸崎が13勝でトップ。6週の2回新潟、3回新潟でも18勝を挙げてリーディングを獲得した。
つまり、夏競馬は北海道、関東、関西に三分されるが、いずれもリーディングジョッキーは同じという結果である。これはかなりの珍現象だ。
というのも、昨年は北海道でいえば函館は横山武がトップだったが、札幌は武豊。23年は福島が戸崎で、新潟が川田だったという具合。
調教師では栗東の矢作、斉藤崇厩舎が16勝でトップ。以下、中内田が15勝、木村が14勝で続いた。
この中で特筆すべきは矢作厩舎か。出走が延べ138頭。100頭以上の出走があったのが3厩舎しかなく、この数字は断トツ。数も使うが、それでいてきちんと結果も残している。
種牡馬ではキズナが40勝でトップだが、獲得賞金ベースでは2位。トップは35勝でも、キズナより1億円以上も賞金を稼いでいるロードカナロアとなる。
GⅠでは宝塚記念でベラジオオペラが②着。また、GⅢでは東京ジャンプS=ジューンベロシティ、しらさぎS=キープカルム、関屋記念=カナテープ、クイーンS=アルジーヌと4勝。オープンも2勝と、高額条件での活躍がとにかく目立っている。