今から3年前、7月2週目だったと記憶する。「初の小倉出張は散々だった。スラックスを忘れたことに始まり――」とコラムに記したのは、大阪に移籍して数カ月の田中君。記者も先週、数十年通った小倉で初めて同様に忘れ物をした。
チノパンでの九州入りが幸いして土曜競馬はOK。ただし、夜はJRA&マスコミ懇談会だったから、小倉駅前のユニクロさんへと走った。購入した「感動パンツ」は、日曜競馬の灼熱パドック通いが快適過ぎるくらいの通気性、速乾性に感動した。JRAさん、暑熱対策として馬を引く厩舎スタッフに配布してみては。オススメです。
【小倉11R・釜山S】 ムラ駆けタイプの◎ハンベルジャイトだが、全成績を見るとあることに気付く。過去、3勝②着1回③着2回だが、芝を走ったあとのダート2戦は①③着と馬券になっている。
「いろんなことに慣れてしまいがちなタイプ。フレッシュな方がいいし、刺激を与えた方が走る」
大久保師もこう分析するが、今回は好走条件と合致する。また、小倉千メートルダートは、昨夏の雲仙特別で3馬身半差をつけて突き抜け、57秒4の勝ちタイムも3勝クラスに匹敵するもの。前記にあるように集中力が鍵となる馬なら、距離はより短い方が合うのだろう。2週前の時点で坂路51秒9なら今年も勝っていい。
【小倉8R・3歳上1勝クラス】 差し、平坦コースが合う◎ゴールドダイアー。展開がはまる小倉で2勝目を挙げる。
1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。