【函館記念】昨年の②着馬グランディア陣営が調整にひと工夫
公開日:2025年6月26日 14:00 更新日:2025年6月26日 14:00
昨年②着だったグランディアが、雪辱を期して今年も函館記念にエントリーしてきた。
「前走の福島は大外枠になった時点で〝厳しいな〟と思ったけど、洋芝の方が合っているなってあらためて分かったから」
そう話すのは調教パートナーの片山助手だ。
方向性がはっきりと定まったことで、早めに函館記念を視野に入れて始動。放牧先から6月5日に栗東へ戻ると、3日後の8日には坂路4F54秒3の初時計。12日にはCウッドで6F83秒3―36秒8、15日には坂路4F56秒0―12秒9。1週前となる18日にはCウッドで7F96秒4―36秒3、1F11秒2を目いっぱいに追われる意欲満々の追い切りを消化、21日に函館競馬場へ入厩した。
中間の調整過程を片山さんはこう説明する。
「去年は函館でもある程度やって出走というパターン。今年はギリギリまで栗東で仕上げてきて、こちらでは調整程度のつもりで。そう、足りない分をプラスするだけのイメージで持ってきたよ」
木曜日に芝コースで行われた最終追いは4F53秒5―39秒0と控えめだが、これは予定通りということだ。
さらに輸送が得意ではない面を考慮して今回は早めに輸送を敢行。
「追い切って4日後に函館到着というのが去年だったけど、今年は3日後。土曜日に入厩を早めたことで、日曜、月曜とゆっくりできた。おかげで乗り出した火曜(24日)はめちゃめちゃ元気だったよ(笑)」
数々のビッグレースを制した中内田厩舎が練りに練った調整パターンでもうひと押しを引き出しにきた。
とくれば、昨年のリベンジを果たして、悲願の重賞初制覇を成し遂げる可能性は大いにあるとみるべきだろう。