今週から2歳新馬がスタート 特に注目はGⅠ馬が多く出ている1、2週目の東京芝千六、千八

公開日:2025年6月5日 14:00 更新日:2025年6月6日 10:45

 ダービーはいわば〝一年の終わり〟。今週から競馬の番組が替わり、未勝利戦や一部のオープン競走を除き、これまでの「4歳上」が「3歳上」に。同時に2歳新馬戦がスタートする。

 土曜は阪神、東京ともに芝千六が組まれ、日曜は阪神が芝千四、東京は芝千八、芝千四で、5頭が勝ち名乗りを受けることに。来年のダービーに向けての戦いが続いていく。

 特に東京の1、2週目に行われる芝千六、千八の新馬戦は注目が必要。のちのGⅠ馬が数多くデビューしているからだ。

 この東京開催で2歳新馬戦が組まれたのは12年のこと。

 13年は2日目、芝千六でイスラボニータが勝ち上がり。秋には東スポ杯2歳Sを制し、3歳時も共同通信杯、皐月賞と重賞を3連勝でクラシックウイナーとなった。

 15年は4日目、芝千八でメジャーエンブレムが勝ち上がり。同年の阪神ジュベナイルF、翌年のNHKマイルC馬だ。

 17年は2日目の芝千六でステルヴィオがデビューV。翌年のマイルCS馬である。今をときめく木村厩舎の初GⅠ馬だ。

 18年は同じく2日目の芝千六でグランアレグリアが勝利。1分33秒6の好タイムだった。

 翌年の桜花賞を皮切りに、20年安田記念、スプリンターズS、マイルCS、21年ヴィクトリアマイル、マイルCSとGⅠを6勝の女傑。ちなみに、この新馬戦で②着だったダノンファンタジーは、同年の阪神ジュベナイルFを制している。

 19年は2日目の芝千六でサリオスがデビュー勝ち。続く、サウジアラビアロイヤルC、朝日杯フューチュリティSまで3連勝し、皐月賞、ダービーではコントレイルの②着である。

 20年は4日目の芝千八でユーバーレーベンが勝利。翌年のオークス馬だ。

 そして昨年は同じ4日目の芝千八でクロワデュノールが1分46秒7で衝撃的な初陣を飾ったのは、まだ記憶に新しい。

 また、GⅠには手が届かなくても、13年マイネルフロスト(14年毎日杯勝ち)、15年ロードクエスト(同年新潟2歳Sなど重賞3勝)、21年コマンドライン(同年サウジアラビアロイヤルC)、22年ノッキングポイント(23年新潟記念)、同年モリアーナ(23年紫苑S)など、重賞勝ち馬を挙げていけばキリがないほどだ。

 また、注目の新種牡馬としてコントレイル、クリソベリル、ダノンスマッシュ、ダノンプレミアムの産駒がデビュー。

 輸入種牡馬ではアメリカで大活躍しているイントゥミスチーフ産駒のGⅠ馬ミスチヴィアスアレックスが。どの馬が初勝ちを収めるのかも興味深いところである。

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