皐月賞は映像で分かるほどゴチャついた。1角で横山武が、向正面では津村、横山和が自身の馬の動きにより、過怠金の制裁を受けている。後味の悪さも残ったGⅠは当然、トレセンでも話題に上がり、「GⅠの制裁は騎乗停止ベース」「ビッグレースは過怠金のゼロを1つ増やしては」の制裁強化の意見も聞いた。後者でいえば、マイルCSの団野はひとガッツポーズ50万円に。さすがにかわいそうか。「ポジション争いが激しくなるのは目に見えていた。幅の狭いCコースの結果」が一番多かった。
【東京11R・青葉賞】 エネルジコのデビュー2連勝はインパクト大だ。
ともに東京の舞台だが、ラストラップ11秒1を3馬身ビハインドから差し切ったのが昨年10月のデビュー戦なら、2月のセントポーリア賞は2馬身の出遅れからスタート。最内の直線で身動きできない残り2Fから外5頭分をカニ歩きしてのエンジン点火。ステッキ2発だけで豪快に差し切った。追ってからの加速度のケタが違う。この2戦は馬混みで折り合う競馬だったから、距離が延びる点に不安はない。東京V3を決める。
【京都6R・3歳未勝利】 衝撃的という点で、◎ジョイボーイの前走③着もある意味、凄かった。直線で何と7度も手前を替えていながら33秒1の脚を使えていた。2完歩で左↓右と替えるところもありつつもスピードが上がった。先天的なバランス、バネの良さを感じさせる走りだ。平坦京都であっさり差し切る。
1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。