【青葉賞】ラストダービーへ向けて何が何でも権利を取りたい国枝調教師
公開日:2025年4月24日 14:00 更新日:2025年4月24日 14:00
土曜は東京でダービートライアルのGⅡ青葉賞が行われる。①②着馬に与えられる優先出走を狙って、国枝厩舎から2頭がスタンバイしている。
国枝厩舎といえば、JRA通算1100勝を記録し、来年2月末までのラストイヤーに突入している名門厩舎。ここまでJRAで重賞70勝をマークしており、この青葉賞でも13年①着ヒラボクディープ(7人)、15年②着タンタアレグリア(4人)で権利を獲得してダービーへと駒を進めた。
もっとも、牝馬3冠の8勝に対して、牡馬クラシックは未勝利で、③着が2回(18年ダービー=コズミックフォース、20年菊花賞=サトノフラッグ)あるだけ。
それでも、最後のダービー出走に懸けて、青葉賞の2頭に加え、来週のプリンシパルSで1戦1勝の好素材レイニングを含む〝3本の矢〟を送り込んでくる。
今週のまず1頭目は厩舎ゆかりの血統で、5冠馬アパパネの仔アマキヒだ。ここまで4戦して①⑰③①着と使うごとに良化してきている。
「切れるというよりは長くいい脚を使うタイプ。スタートを決めて流れに乗った競馬ができれば。水曜は(横山)武史が乗って、しっかり動けていたよ」と国枝師である。
もう1頭がガルダイアだ。前走のGⅢ毎日杯では、その前のGⅢ京成杯⑭着からの巻き返しに成功して②着と好走。賞金を加算したものの、収得賞金1200万円では厳しく、ここでの権利獲得は最低条件だ。
「気性的な部分がだんだんと常識にかかってきたな。もともと能力は高い馬。水曜はオーソドックスな追い切りができたし、左回りの方がいい。とにかくエキサイトしないで運べれば」とこちらも感触はいい。
甲乙つけがたい2頭。いずれにしても、厩舎的にも本番へのチケット獲得に意気込みがあるのは間違いない。