【キーンランドC】古豪ウインカーネリアン元気いっぱい
公開日:2025年8月21日 14:00 更新日:2025年8月21日 14:00
ここで弾みをつけてGⅠへ
ウインカーネリアンは今年8歳。競走馬としてはかなりベテランだ。
3歳時には皐月賞で3冠馬コントレイルやサリオス(19年朝日杯FS、20、22年毎日王冠)などを相手に④着と健闘した。4歳春に3勝クラスを卒業して重賞でもと嘱望されたが、蹄葉炎を発症。復帰すら危ぶまれたが、1年近い休養後、谷川岳S、米子S、関屋記念と3連勝。6歳時にも東京新聞杯を制して見事な復活を遂げた。
その後も休みを適度に挟みながら使われているのが、いまだに脚力が衰えないことの理由のひとつ。調教パートナーの千島助手もこう話す。
「爪(蹄葉炎)で長く休んでいたし、心身ともにまだ若い。年齢相応の硬さも出ていません。すごく元気ですね」
さらに驚かされるのは距離の対応力だ。初の千二だった7歳時の高松宮記念で④着と好走。ここ3戦も②③②着。特に、前走アルクオーツスプリントではハナを奪うと、ビリーヴィングにかわされてからも半馬身差に粘り込んだ。世界の強豪相手にも通用するスピードを見せている。
下半期の復帰戦としてキーンランドCを目標に函館入りしたのは8月1日。週2本ずつウッドコースでしっかり時計を出す調整を重ねてきた。今週水曜も単走ながらウッド5F68秒0―38秒3、1F11秒9とキレキレの動きを見せた。
「昨年は夏負けの影響で夏場は使えませんでしたが、今年は順調です。体は少し減っていますが、時季的なものでしょう。問題ない仕上がりです」
8歳にしてスプリントという新たなカテゴリーを見つけた古豪が年下勢を一蹴。ここで弾みをつけてスプリンターズSへ名乗りを上げる。