【皐月賞】ここ2年は京成杯馬がクラシックホースに ニシノエージェント大金星狙う

公開日:2025年4月17日 14:00 更新日:2025年4月18日 11:07

 今年の皐月賞はクロワデュノール1強ムードだが、大金星を狙っているのがニシノエージェント陣営だ。

 その強気の裏には11番人気で制した同じ中山二千で行われた京成杯の勝ち内容にある。

 3~4コーナーで馬群を縫って進出。坂下から力強く伸びて勝利をもぎ取ったレースぶりもさることながら、注目すべきは勝ち時計だ。

 1分59秒9はマイルから二千に延びた99年以降で、04年フォーカルポイントの1分59秒2に次いで2番目の速さ。掛かり気味になった逃げ馬、2番手が競り合う形で前半5Fは58秒3のハイペースが味方した面はあるにせよ、秀逸な時計で走破している。

 さらに、京成杯の勝ち馬は23年ソールオリエンスが皐月賞、24年ダノンデサイルがダービーを制していることも見逃せない。

 前走後、厳寒期はじっくり休養に充てて暖かくなる3月中旬から始動。週に2本ずつ時計を出す予定通りのメニューをしっかりと消化してきた。

 4月に入ってから負荷を強めて1週前は津村がまたがり、ウッド5F65秒7―35秒7。しまい軽く仕掛けた程度で1F11秒2の好時計をマークした。今週も津村が手綱を取って5F67秒7―36秒8、1F11秒5。残り100メートルでも1馬身後ろで“追いつかないか”のところから併入に持ち込むあたり、非凡な脚力が見てとれた。

「1週前に強めにやったのが良かったんでしょうね。今週は思った以上に反応が良かったです。強い馬がいますけど、まだ一緒のレースを使ったことがないから楽しみの方が大きいですよ」

 昨年のヴィクトリアMでGⅠジョッキーとなった津村も腕を撫すデキの良さ。またまたアッと言わせる大仕事をやってのける可能性はある。

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