【ファルコンS】父タワーオブロンドンに続けるか──。パンジャタワーが距離短縮で狙うファルコンSでのジンクス破り

公開日:2025年3月20日 12:00 更新日:2025年3月20日 12:00

前走、朝日杯FS組は25頭で勝ち星なし

 土曜中京では3歳重賞のファルコンSが行われる。

 きのう、水曜発行の「データ作戦」で「過去13年で6枠は圏内入りゼロ」とあったが、もうひとつ、勝てていないのが「前走・朝日杯FS組」だ。出走10年の25頭で〈04417〉。前年の2歳GⅠでレコード勝ちしていた22年のグレナディアガーズは頭差②着とルークズネストに逃げ残られた。

 今年、そのジンクスやぶりに挑むのは、トータルクラリティ、ニタモノドウシ、パンジャタワーの3頭。前走⑬⑨⑫着からの巻き返しを図る。いずれも新馬勝ちし、トータルは新潟2歳S、ニタモノはクローバー賞、パンジャは京王杯2歳Sと連勝した実績を持つ。

 中でも、同じ千四、同じ左回りで重賞勝ちを挙げているのがパンジャタワーだ。次週に千八の毎日杯、その翌週にマイルのチャーチルダウンズC(旧アーリントンC)があるにも関わらず、ここにエントリーしてきた。

「朝日杯FSは馬の調子も良く、自信を持って臨んだ一戦。外を回った分もありましたが、最大の敗因は距離だと思っています。マイルは長かったですね」

 管理する橋口師はこう説明する。

「血統面、体型的に短い距離に寄っていきそう」(橋口調教師)

「お父さんのタワーオブロンドンは最終的にスプリンター。パンジャも血統面、体形的に短い距離に寄っていきそうですし、1週前のCウッドでは6F77秒7、ラスト11秒4。馬なりで楽に動けたように調教駆けする面からも、短いところが良さそうです」

 1週前は3勝クラスの古馬を大きく追走する形からの併入。追えば、まだ時計が詰まる余裕のある動きでもあった。坂路、コースの両チップコースでともに動くタイプだから短距離向きか。

 父タワーは3歳のマイル路線から千四にシフトした初戦の京王杯スプリングCでレコード勝ちして、スプリント路線を歩んでGⅠホースとなった。息子パンジャもここで結果を出せば、ジンクス破りに加えて、父に続いてスプリンターへの道も見えてくる。

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