【フィリーズレビュー】ランフォーヴァウ重賞2勝目

公開日:2025年3月4日 14:00 更新日:2025年3月4日 14:00

阪神JFの敗因は明確

 実績面ならランフォーヴァウが一歩リードだ。

 昨秋のGⅡデイリー杯2歳Sでは牡馬相手に完勝。好スタートから中団4番手につけると、前半3F36秒0のスローペースでも折り合いピタリ。勝負どころの手応えも抜群で、直線は早め先頭から押し切った。

 しかも、当時は当初予定されていた赤松賞から1週前倒しでの出走。それでいて、あのパフォーマンスだから、完成度の高さがうかがい知れる。

 勢いそのままに挑んだ阪神JFこそ⑪着に敗れたが、敗因は明確。福永師がこう話す。

「4角でスピードに乗ってきたところで、進路をカットされる不利があったからね。それがなければ、勝ち負けとは言わないけど、もう少し着順は良かったはずだよ。かわいそうなレースだった」

 そう、決して力で劣ったわけではないのだ。実際、態勢を立て直されてからは再び脚を使い、外から猛然と追い上げていた。⑤着とは0秒3差だから、スムーズなら上位進出も十分にあった内容だ。

 その後は放牧で英気を養い、3歳シーズン初戦に備えた。「体が減って帰ってきたから、そのあたりを考慮しながらの調整。もともとカイ食いが細い馬で、追い切りをやりながらだから、戻すのに時間がかかった」とは指揮官だが、それでも1週前のCウッド追いでは6F80秒4の自己ベストをマーク。ラスト3Fは36秒8―11秒5のハイラップで締めたところを見れば、仕上がりに不安は感じられない。

「グンと良くなった感じはないけど、悪くもなってないよ。もともと距離適性は短くなると思っていたからね。千四は良さそうだよ。操縦性、完成度の高さで上位争いを」

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