【チューリップ賞】持ち味の末脚全開 フェアリーライク大駆けムード

公開日:2025年2月27日 14:00 更新日:2025年2月27日 14:00

 フェアリーライクに注目だ。

 昨暮れのデビュー戦は8番人気ながら②着に好走。出脚がつかず後方からの競馬で、直線ではメンバー最速の3F34秒4の末脚で猛然と4分の3馬身差まで追い上げた。

 年明けの未勝利は当然、2番人気に。ところが、今度はスタートを決めて好位につけたのに、行きたがるシーンがあった。結果は伸びがもうひとつで1秒9差⑥着……。

 嫌な流れになりかけたが、3番人気の前走ではすぐに軌道修正に成功する。10頭立てでかなり縦長の展開の中、リズム良く4番手を追走した。そのまま4角を回り、ゴーサインが出ると力強く伸びた。残り300メートルを過ぎて先頭に躍り出ると、あとは突き放す一方。余力を十分に残して4馬身差の完勝劇だ。

 3F34秒6はもちろん最速。レースの後半3Fが12秒0―11秒9―11秒6の加速ラップだから内容は高く評価したい。

 中間は順調そのもの。先週水曜に坂路4F53秒1をマークすると、日曜にもCウッドで馬なり。そして、今週水曜は坂路4F52秒6―12秒3で駆け上がった。

「今週は指示よりも速くなったけど、しまい重点。少し楽をさせて元気がいいから出たんでしょう。状態は変わりなくきている。千六で持ち味が使えるかが課題ですが、GⅠにつながる競馬を」(笹田師)

 鞍上はテン乗りの前走で一発回答を出した岩田望。先々週の京都記念を差し切って今年の初重賞を決め、この週は3勝。先週も4勝と上昇気流に乗っている。

 配当的な妙味がたっぷりとある。末脚炸裂でアッと言わせるシーンがあっても。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間