【きさらぎ賞】ショウヘイ重賞取り
公開日:2025年2月4日 14:00 更新日:2025年2月4日 14:00
良血馬がさらに上昇
きさらぎ賞はショウヘイに注目だ。
母の母はミュージカルウェイで、近親にはミッキークイーンやブレイディヴェーグがいる良血馬。その血にたがわぬ走りを見せたのが、前走の未勝利戦だった。
新馬②着から中1週のローテでもイレ込む場面は一切なく、超スローペースでも好位3番手でピタリと折り合う操縦性の高さを見せた。勝負どころで徐々に前との差を詰めると、直線入り口では早くも先頭に並びかける勢い。他馬が懸命に追われているのに対して、持ったままで差を広げる横綱相撲を見せつけた。ラスト3Fは11秒9―11秒5―11秒5と、減速なしのラップ形態。これをノーステッキで2馬身半差突き抜けるのだから、搭載エンジンがまるで違ったということ。
「新馬の時から期待していた馬ですからね。本来であれば、あれぐらい走れていい。センスが良かったし、前向きさもある。今後が楽しみになる競馬でした」(友道師)
その後はリフレッシュ放牧を挟んで、1月8日にトレセンへ帰厩。中間は坂路とコース、そしてプール調教を併用して調整は順調そのものだ。
圧巻だったのは川田が騎乗した先週のCウッド追い。古馬オープンのロードフォアエースに、古馬準オープンのメリオーレムと、格上馬2頭と実戦さながらのスパーリングを敢行。直線は2頭の間でプレッシャーをかけられる形だったが、ヒルむシーンは一切なし。それどころか、目いっぱいに追われる厩舎の先輩を横目に、持ったままで突き抜けたから驚いた。6F81秒0―37秒3、1F11秒4の時計も出色であり、前走時から明らかに鋭さが増している。
指揮官も「重賞でもいい競馬ができる」と強気の姿勢なら、連勝でのタイトル奪取も十分だ。クラシックへ名乗りを上げられるか期待が高まる。