ルメールがインドダービーに行けば、M・デムーロは久々の重賞Vを目指して東京へ
公開日:2025年1月30日 14:00 更新日:2025年1月30日 14:00
今週から東京開催がスタートする。
東京といえば何といってもルメールだ。
一昨年は82勝、昨年は77勝。これだけの数字を東京だけで挙げている。しかし、そのルメールの姿が今週はない。
だが、京都や小倉で騎乗するわけでもない。
週末はインドへ。現地のダービーに依頼を受けて遠征するのだ。
インド競馬といえば、古いファンが思い浮かべるのは〝インドのシンザン〟ことオウンオピニオンだろう。
1981年の第1回ジャパンCで来日。前哨戦のオープン特別にも出走し、実は日本で初めて走った外国調教馬はこの馬なのだ。
結果は最下位の⑦着。本番のJCも15頭中、⑬着に終わっている。
現在もインドはパートⅡ国で、国内ではGⅠ、GⅡ、GⅢの格付けがあるものの、国際的にはリステッド競走と見なされている。
シーズンは11月に開幕し、10月に終了。インドダービーは2月上旬に組まれ、ムンバイのマハラクシュミ競馬場、芝二千四百メートルで開催される同国最高峰のレースだ。
ルメールはまだ日本に来たことがない若手ジョッキーの頃、インドに短期免許で乗ったことがあり、「知り合いも多い」とのこと。これまでも何度も騎乗オファーがあったが、なかなか実現まで至らず、今回は久々の騎乗となる。
インドダービーでコンビを組むのはサイキックスターという馬。インドオークスの勝ち馬だ。
先週は5勝を挙げ、復帰2週目にしてようやくエンジンがかかってきたルメール。今度はインドでどんな土産話を持ち帰ってくるだろうか。
この〝鬼〟のいない東京で久々の重賞勝ちを狙うのがM・デムーロだ。
かつては同じ2015年に通年免許を取得し、〝デム・ルメ〟と言われた時代もあったが、昨年はルメールが176勝したのに対し、M・デムーロは42勝止まり。重賞勝ちも弥生賞ディープインパクト記念のコスモキュランダのみだった。
根岸Sでコンビを組むフリームファクシは、自身の手綱で②①⑦①着。ダート千四ではコールドムーンS、すばるSとオープンを2勝している。
ともに59キロを背負ってのもので、57キロで出られるここはチャンス大だ。M・デムーロにとってもここは大きくアピールしたい場。GⅠを狙うパートナーとなるか、注目の一戦だ。