今週は西園正厩舎が主役　東西重賞ダブル制覇へ

　西園正厩舎が東京、京都のメイン重賞に有力馬を送り込む。ともに昨年をいい形で締めくくり、今年の初戦を迎える。走りに注目だ。

　タガノビューティーは７歳秋にして初めてのタイトル、それも大きなものを手に入れた。

　２歳時はダートで新馬、プラタナス賞を連勝。それから芝に目を向けて、朝日杯ＦＳ④着、３歳初戦のシンザン記念⑥着後、再びダート路線を歩んだ。

　３歳で２勝クラス、４歳で３勝クラスを勝ち上がってオープン入りすると、オアシスＳ、欅Ｓ、６歳時にコーラルＳとリステッド競走、オープン特別で勝ち星を積み重ねた。一方、重賞では６、７歳のかしわ記念で連続②着、５歳の根岸Ｓで③着、６歳の武蔵野Ｓで②着と上位争いを演じたが勝ち星は遠かった。

　それが昨秋、南部杯⑥着から向かったＪＢＣスプリントで初めて笑う。

　舞台は佐賀の千四。道中は中団で運んで、３角手前から積極的に進出した。４角では大外を回って先頭をうかがい、直線は内から盛り返したチカッパを鼻差でとらえてフィニッシュだ。

　西園正師は「小回りコースでどうかと思ってたけど、直線が短いので早めに動いて行って、押し切ってくれた。東京なら直線にかける形」と話す。

　８歳となった今年は根岸Ｓ、フェブラリーＳ後に種牡馬入りすることに。放牧から１月４日に戻り、中間の追い切りは長短５本。先週木曜にはＣウッドの併せ馬で６Ｆ８０秒２―３８秒４、１Ｆ１２秒９をマークしている。

「年を重ねて余計に攻め馬は走らなくなった。判断はしづらいが、至って順調にきている。ただ、５９キロを背負う。馬格があり、この馬自身はカンカン泣きしないが、他との関係を考えるとね」

　果たして、どのような結果になるだろうか。