【有馬記念1週前】馬任せで1F11秒0! ドウデュース、現役最強馬らしい完璧な調整

公開日:2024年12月11日 13:15 更新日:2024年12月11日 13:24

 大注目のドウデュースが有馬記念1週前追い切りを行った。

 天皇賞、ジャパンCと2連勝した後はプールを取り入れつつ、在厩調整。先週日曜には坂路で4F55秒6をマークして備えていた。

 今週は武豊が騎乗してCウッドへ。併走相手のアドマイヤソラを目標にしてスタートした。道中は力みなく、実にリズムのいい走り。直線は相手の内から楽々と抜け出して1馬身先着のフィニッシュだ。時計は6F80秒4―35秒5、1F11秒0。

 武豊も仕掛けることなく、馬任せでこの上がり。スピード、そしてパワフルさを兼備した極上の走りはまさに現役最強馬のそれでもあった。完璧な1週前追い切りだったと言えよう。

 名手は「いつも通り、いい動きだったよ。何も気になるところはないね。使ってきてるから、いっぱいには追わず。それでも動くね。変に入れ込むわけではなく、力みもなかった。いい感じだと思う」と満点ジャッジ。続けて「追い切りに乗るのはこれが最後だったけど、もう1年やってもらいたいぐらい(笑)。ファン投票であれだけの票を集めたわけですから、それに応えたい」と有終Vに意欲を燃やした。

 菊花賞⑥着から参戦となるダービー馬ダノンデサイルは放牧から先月21日に栗東へ。以降は坂路で下地をつくって先週は4F51秒5を計時していた。今週は横山典を背にしてCウッドで6F82秒5―37秒1、1F11秒1。内とは併入も手応えは余裕十分で、少しでも追えば引き離していた余韻は十分だ。1週前としては上々の攻め内容。馬体の仕上がりも進んでいる。

 前走はBCターフ③着だったシャフリヤール。帰国検疫を経て12月3日に栗東へ帰厩し、5日には坂路で4F54秒5を計時している。今週はCウッドの併せ馬で6F83秒0―36秒4、1F11秒4。しっかり負荷をかけつつ、馬もそれに応えて最後は1馬身先着。昨年はBCターフ③着後に香港へ移動。香港ヴァースを予定していたが出走取り消しとなり、急遽、帰国して有馬記念へ挑んで⑤着だった。臨戦過程は今年の方が断然良く、脚さばきは軽快そのもので、好調時のものだ。

 今年の大阪杯を制したベラジオオペラ。休養明けの天皇賞・秋⑥着後は放牧で再調整して有馬記念に絞って11月27日に帰厩した。1週前は主戦の横山和が騎乗してのCウッドで、3頭の一番後ろから。直線は鞍上のゴーサインに反応速度も良く、最内から抜け出した。時計は6F79秒7―35秒9、1F11秒2と時計も◎。攻め駆けタイプとはいえ、暑さの影響があった前走時より活気が戻ってきている印象だ。

 ブローザホーンは坂路4F56秒8、ラスト2F26秒4―13秒1。馬なりで流したため、動き、時計ともに地味もこの馬とすれば心配することではない。順調には来ている

 美浦のレガレイラは先週金曜に帰厩すると、日曜(8日)にはウッドで7F96秒2の時計を出している。そして、けさは木村厩舎流の長めからで9F127秒2─37秒6、直線はいっぱいに追って1F11秒7で1馬身先着。トモに緩さは残るが、落ち着いた走りで1週前としては上々の内容だった。

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