【中京11R・チャンピオンズC】 昨年は南部杯をぶっ千切ったレモンポップも今年は小差の競馬で、そのスピードの持続力に少なからず陰りが見られる。
まして千八の距離は決して得意とまではいえないわけだし、ここは同型ミトノオーの出方ひとつでペースをかき乱される恐れも十分にある。仮に大名マークなら2番手からでも構わないだろうが、完全復調のクラウンプライドも強気に攻めてきそうな雲行きである。どちらにしても緩い流れだけはなさそうなメンバー構成なら、ゴール前は差し有利に傾くとみてサンライズジパングに期待してみたい。
前走みやこSは古馬と初対戦だったが外、外を回して実に息の長い脚を使ってねじ伏せたし、走った距離を考えれば着差以上に強い競馬だったことは疑う余地はないだろう。
とはいえ、さらに相手は強くなるので同じような粗削りの戦法では心もとない? いや、陣営は「左回りの方がスムーズに走れるし、打撲明けだった前回より上積みが見込める」と。
そして56キロで走れるアドバンテージに加えて、鞍上はジャパンCをしびれる騎乗で制した武豊。そう、勝負事に必要不可欠な追い風が吹いているように思う。
相手筆頭にウィルソンテソーロ、続いてガイアフォース、ペプチドナイルを上位視。
(フリーライター)
趣味と実益を兼ねて関西の競馬エイトへ入社。98年から02年までは本紙予想も担当。競馬専門紙収支ランキングでは常にトップ争いを演じた実力派で、当時は競馬放送解説者としてもTVでお馴染み。厩舎との太いパイプを利用しての鋭い予想がモットー。