今週は東京競馬場でジャパンC出走の外国馬を取材してきた。印象的だったのがドイツのファンタスティックムーン陣営。シュタインベルク師が1人で来日して、調教から厩舎作業、マスコミ対応まで“ワンオペ”で颯爽とこなしていた。
レース当日のパドックも1人で引くとのこと。女性調教師として初めて独ダービー&バーデン大賞を制した腕利きの日本初参戦に要注目だ。
【東京11R・キャピタルS】 ウォーターリヒトがここも突破する。
今春はシンザン記念③着、きさらぎ賞②着と重賞で善戦。GⅠでこそ結果を出すことができなかったが、素質の高さは疑いようがない。
それを証明したのが前走のキングカメハメハMだ。課題のスタートをクリアして、道中は7頭立ての6番手とはいえ流れに乗った競馬。直線は追い出しを待つ余裕まであったほど。
ラスト2F過ぎにフルスピードに入ると外からまとめて差し切り。レースの上がり34秒2の決着で、自身は32秒8をマークしていたから、ひと言で脚力が違っていた。
今回はひとたたきした上積みが見込めるし、3戦連続で東京マイルを使われるのも好材料。田辺が連続騎乗で癖を掴んでいるのも魅力で連勝も十分とみた。
相手本線も同じ3歳のNHKマイルC③着馬ロジリオン。
B型の虎党。父が元専門紙の記者だったこともあり、競馬場デビューはベビーカーに乗っていた頃。本棚に競馬四季報が並ぶ恵まれた家庭環境で育った。アルバイトを経て2000年に入社。03年夏から美浦トレセンに通い始め、担当は堀、相沢、鈴木伸厩舎など。
予想の基本スタンスは“いかに儲けるか”。当たり馬券を手にするために、取材で得た情報だけでなく、データ、馬場、展開、血統とありとあらゆる手段を駆使。人気馬のアラ探しより、一点突破の強力な武器を持つ伏兵を見つけることに血道を上げている。
レース部きってのギャンブル好きで、オート、競輪、競艇と見境なく手を出して勝負勘を養っている。ポーカーは海外の大会で入賞経験もある腕前だ。趣味は祭り、プロ野球、相撲、アメフト観戦など多岐にわたる。ゴルフは典型的な下手の横好き。