【毎日王冠】強烈な末脚で古馬も倒す オフトレイル重賞連勝だ

公開日:2024年10月3日 14:00 更新日:2024年10月4日 11:08

 3歳馬オフトレイルに注目だ。

 今年初戦のこぶし賞を差し切り、2勝目を挙げた。重賞初挑戦のアーリントンCは⑥着とはね返されたが、白百合S②着とすぐ反撃態勢に入る。前走はラジオNIKKEI賞で2回目の重賞に向かった。

 スタートで少し後手を踏み、道中はじっくりと後方で構えた。勝負どころで他馬が動いた時も我慢して、4角からは大外へ。そして、ゴーサインが出るとグイグイと伸びた。ゴール前で計ったようにかわし去り、初タイトルを獲得。もちろん、上がり3F34秒2はメンバー最速である。

 吉村師は「ペースが流れたとはいえ、あのポジションから届くとはびっくりしました。こぶし賞もそうでしたが、位置を取りに行くより、しまいを生かす競馬が合うみたいですね」と話す。

 レース後は放牧に出され、秋はここから始動。8月28日に帰厩し、コース、坂路で時間をかけて乗り込まれてきた。先々週、先週とCウッドで長めから。今週は坂路4F53秒5―12秒2と元気いっぱいに駆け上がった。

「先週、コースでしっかりと追って、あらかた仕上げてありますからね。今週は輸送も考慮しての調整。力を出せる態勢になってます。ワンターンの千八は合いそうですし、古馬相手のここでもいい競馬ができれば」

 鞍上の田辺はテン乗りの前走で能力をフルに引き出した。2回目の今回はさらに信頼を深めて臨めるに違いない。

 昨年のこのレースはラジオNIKKEI賞勝ちのエルトンバローズが重賞連勝を成し遂げた。2年続けての古馬撃破に期待が高まる。

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