【ジャパンダートクラシック】フォーエバーヤングの〝チーム〟が凱旋門賞に弾みをつける快勝劇

公開日:2024年10月3日 14:00 更新日:2024年10月4日 11:08

 今年からダートの3歳3冠路線が確立されて、装いも新たに「ジャパンダートクラシック」となった3冠目。制したのは単勝1・7倍の圧倒的な支持を得ていたフォーエバーヤングだった。

 スタート直後につまずき、すぐにリカバリーできたが、武豊のサンライズジパングが「楽な競馬はさせない」とばかりに外から馬体を併せた。見た目ほど楽な勝利ではなかったが、それでも最後は②着ミッキーファイトに1馬身4分の1差なら完勝と言っていい。

 さすが、2歳時に無敗で全日本2歳優駿を制して、今年はサウジダービー、UAEダービーを連勝した馬。ケンタッキーダービーの僅差③着以外は負けなしだから、この馬自身のBCクラシック挑戦はもちろん、矢作厩舎、坂井、藤田晋オーナーにとっては、凱旋門賞のシンエンペラーに弾みをつける勝利だ。

 一方、2番人気の東京ダービー馬ラムジェットは道中で動いたが④着まで。プラス18キロの数字通り、やや太かったのかもしれない。

①着フォーエバーヤング(坂井騎手) 負けられないと思っていたので、ホッとしています。休み明けでも十分に走れる状態でしたし、自信を持ってこの馬の力を出せれば勝てると。内でもまれるのはいやだったので、別にハナでもいいかなと思ってました。2番手になりましたが、切り替えてリズム良く。直線も最後まで油断せずしっかり追いました。次のアメリカも勝ちに行きたいです。
(矢作調教師) まずはホッとしました。正直、戦ってきた経験値が違うと自信を持っていましたが、強いメンバーが揃っていたので、よく勝ち切ってくれたと思います。②着馬もいい脚で来ていたのでヒヤヒヤしましたが、来たら来ただけ伸びてくれた。北海道のノーザンファームへ放牧に出して、やはり非常に疲れていた。その後も回復に手間取って、正直なところ八分程度にしか仕上げられなかった。ケンタッキーダービーという凄い舞台を経験して非常にどっしりとして落ち着いており、周りの馬を威圧するような素晴らしい馬だと思っていました。この後は疲れを取ってから14日に検疫に入り、22日にアメリカへ飛ぶ予定です。

②着ミッキーファイト(戸崎騎手) 前走よりもいい状態でしたね。スタートはあまり良くなかったけど、展開、流れ的にもいい位置に収まった。直線で一瞬、勝ち馬に並びかけて、もしかしたらという手応えだったが、相手がそこからもうひと伸びして強かったです。ただ、距離は大丈夫でしたし、次につながる競馬はできました。

③着サンライズジパング(武豊騎手) 勝ちに行く競馬だったからね。思ったより前めの位置が取れたけど、右回りだとコーナーでスピードが落ちる。左回りの方がいいかな。

④着ラムジェット(三浦騎手) 思ったよりもゲートを出てポジションが取れましたが、きょうは一度も抱えれず、ずっと促しながらの競馬に。4角でスピードアップした時にちょっとついていけませんでした。それでも体が増えて成長していたし、返し馬での跳びもすごく良かった。途中から動いて勝ち馬を見ながら競馬できたのは収穫かなと思います。

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