「今は芯が入ってきた」（フォーエバーヤング・荒木調教助手）

　あす、大井では羽田盃、東京ダービーに続く、３歳ダート三冠の最終戦・ジャパンダートクラシックが行われる。

　ＪＲＡ勢は７頭の割り当てで、今年は栗東が４頭、美浦・３頭の出走となる。サンライズジパング、フォーエバーヤング、ポッドロゴにラムジェット。このレースでも主力を形勢する栗東勢はいずれも本日の午前中に決戦の舞台に向けて出発した。陣営の様子をお届けする。

　実績ナンバー１は、もちろんフォーエバーヤング。デビューの２歳新馬戦からＪＢＣ２歳優駿→全日本２歳優駿→サウジダービー→ＵＡＥダービーと５連勝を決め、５月のケンタキーダービーでは大接戦でハナ、ハナ差の③着。世界に名を知らしめた一頭だ。

　１週前追い切りは先週水曜。Ｃウッドで坂井が騎乗し、６Ｆ８１秒４、３Ｆ３７秒５─１１秒５で先行するリビアングラスを一気に交わす豪快な動きを見せている。

「日曜に坂路でサッとやって（４Ｆ５６秒０、１２秒６）。十分に仕上がっています。春はもたれたり、キックバックを嫌がる面がありながらも成績を残してくれました。それでも当時は〝これで走るのかな〟と思える背中でしたが、今は芯が入ってきた。恥ずかしくない仕上げです」と荒木助手も成長を口にした。

　４走前から②①②①着と上昇気流に乗るのはポッドロゴ。

　西園正師は「前走（恵那特別）は詰まったところから勝ち切れた。力をつけていますし、抽選を潜り抜けた運もありますし、鞍上の松山君で３戦３勝。とはいえ、相手も強いからね。無欲で挑みます」と。チャレンジャーの立場でこう話した。

「一発狙っていますよ」（サンライズジパング・平井調教助手）

　前哨戦の・不来方賞を３馬身差と千切ったのはサンライズジパング。前走で名手・武豊とのコンビでは３戦３勝とした。

　担当の平井助手は「前走時は札幌で調整して、輸送後、レース当日にグッと仕上がった感じ。今回はやりすぎないように調整し、先週、週末で整える感じ。栗東は様々なコースが使えるのでいいですね。枠の並びも悪くないので、あとは自分の競馬に徹して。一発狙っていますよ」と力が入っていた。

「やっとパーフェクトの状態に上がってきた」（ラムジェット・佐々木調教師）

　東京ダービーの勝ち馬はラムジェット。３週前からＣウッドで３本併せ馬を消化し、週末はＣウッドで３Ｆ３６秒４─１１秒３を出してきた。

　佐々木師は「今回は相手が相手だからね」とフォーエバーに一目置いたが、「時計は出てもガツンとくるところがなかったけど、日曜追いでスパッときて納得できる動きに。やっとパーフェクトの状態に上がってきた。馬もガシッとしてきたよ」とトーンは上がった。

　４頭いずれも体調面に関しては陣営が太鼓判を押すほど。

　勝つのは栗東組か、美浦勢か、それとも地方馬か。注目の発走は水曜晩、２０時０５分だ。