【神戸新聞杯】ウイニングチケット、ディープスカイ、ノーリーズンにドウデュース──。腕達者な担当者たちの争いにも。
公開日:2024年9月17日 17:00 更新日:2024年9月18日 09:56
本番の賞金ボーダーは1500万!?
今週は菊花賞トライアルの第2弾・神戸新聞杯が行われる。
先週のセントライト記念は、①~③着のアーバンシック、コスモキュランダ、エコロヴァルツと皐月賞、日本ダービーの春2冠出走馬が上位を独占。経験値を生かして菊の優先出走権を確保した。
対して、西の菊前哨戦で春の2冠に出走したのはビザンチンドリームとミスタージーティーの2頭。春GⅠ出走は日本ダービーを使ったジューンテイク、ショウナンラプンタの4頭だけとなる。別途の展望記事にもあるが、今年に神戸新聞杯は、実績馬vs夏の上がり馬の様相だ。
東の前哨戦を終えたことで、本番は賞金1600万以上で出走可。1500万組が抽選となりそうだ。
この神戸新聞杯で、ボーダーラインとクリアしているのはジューンテイク(3600万)、ショウナンラプンタ(2000万)、ビザンチンドリーム(2450万)、ミスタージーティー(1600万)、メイショウタバル(2950万)となっている。
名馬を仕上げた腕を見ることができる一戦
各馬、どんな状態で挑んでくるのか。それは、あす、木曜と行われる最終追い切りをじっくりとチェックしたいが、視点を変えるとこの前哨戦は経験豊富な〝腕利き〟の担当者同士の争いともなっている。
例を挙げると、オールセインツの島助手はかつて日本ダービー馬ウイニングチケットを手がけ、ヴェローチェエラの野本厩務員は2歳女王ローブティサージュ。ゴージョニーゴーの深川助手は〝猛牝〟のカワカミプリンセスで、ジューンテイクの吉田助手はメイケイエールの担当。ショウナンラプンタの川辺助手はノーリーズンで皐月賞を勝っている。
バッデレイトの堂本助手はNHKマイルCから日本ダービーと変則2冠を達成したディープスカイで、ミスタージーティーの久保助手はNHKマイルCの覇者グランプリボス。また、メイショウタバルの上籠助手は、かつて攻め専としてビワハイジやディープスカイ、ローレルゲレイロの調教をつけていた。メリオーレムは日本ダービー、有馬記念を制したドウデュースの前川助手が担当する。
トライアル戦で各者、名馬たちで培った経験からどんなスパイスをどう利かせてくるのか。本番に余力を残すのか否か。レース当日の仕上がり具合が楽しみな菊トライアルでしかない。