【セントライト記念】アーバンシック ダイナミックな動きで文句なし
公開日:2024年9月12日 14:00 更新日:2024年9月13日 10:50
美浦のアーバンシックが好仕上がりだ。2週続けて石神深が感触を確かめた。馬場入りをゴネたのはいつも通り。3頭併せで最後方を追走し、5F66秒6―37秒6、1F11秒2。ダイナミックな動きで文句なしと言っていい。「キャンターにおろしてからはすごく乗りやすいので。当該週で速い時計は出さないという指示でした。反応も良かったし、ハミを抜くことなくしっかり走れていましたよ」と鞍上も高く評価している。
タンゴバイラリンは新コンビの菅原明を背にウッドで3頭併せ。2番手を追走して直線で真ん中に入る実戦に近い形で5F69秒1―39秒2、1F11秒6をマークした。前後左右でプレッシャーをかけられてもリズムを崩さず、ゴール前でグイッと出たところがゴール。ひと夏を越して力強さが増した印象だ。
ラジオNIKKEI賞③着のヤマニンアドホックは先週、ウッドで津村を乗せて5F66秒1、1F11秒5ときっちりやっているため、今週は息を整える調整。単走だったが馬場の大外を回って5F67秒8―38秒4。直線も集中力を保ったまま、1F11秒8で駆け抜けた。騎乗した辻師は「折り合いは問題なかったですし、息の入りも良かったです」と感触はいい。
1勝クラスを勝ち上がったばかりのスティンガーグラスはウッドでの併せ馬で6F83秒6―38秒5。先行馬とは馬体が併さることなく、1馬身遅れとはなったが、後続馬と併入する形で1F11秒7をマーク。中3週でも馬体は引き締まって好調をキープしている。
栗東ではダービー⑧着のエコロヴァルツが坂路4F55秒6、ラスト2F25秒0―12秒2をマークした。全体時計は平凡でも軽く仕掛けられると反応速度も速く、いいフットワーク。先週のCウッド追いは1F11秒2で併走先着しており、臨戦態勢はほぼできた印象だ。
アスクカムオンモアは坂路4F55秒2、ラスト2F25秒4―12秒2。先週の併走追いでも活発だったが、今週は馬なりでもフットワークは軽快そのもの。3カ月ぶりでも仕上がりは進んでいる。
ラジオNIKKEI賞⑥着のログラールはCウッドの単走も、道中で他厩舎の2頭併せが外から抜かす形に。それでも「力まず、折り合って走れていた」とは手綱を取った丸内助手だ。「最後も余裕があったので外の馬を抜かす形」で6F82秒2―37秒5、1F11秒8でフィニッシュ。いい瞬発力をみせた。精神面の良化で春よりも実が詰まってきた印象がある。