【セントウルS】苦手克服でひと成長 トウシンマカオGⅠ見えた
公開日:2024年9月9日 14:00 更新日:2024年9月13日 10:50
昨年回避のリベンジへ
中京で行われたサマースプリントシリーズ最終戦のセントウルSを制したのはトウシンマカオ。これで4つ目の重賞奪取となった。
トウシンマカオにとってはこれまでの重賞勝ち以上に価値があったか。
過去3つのタイトルは阪神、京都、中山と全て右回り。これまで左回りの重賞では7戦して2歳時に②着が1回あっただけ。掲示板を外したレースも4鞍あったほど。
それが今回はどうだ。これぞ、5歳秋のひと成長なのか、スタートを決めると、流れに乗って楽な追走でしっかり脚もたまった。4角から直線にかけても実にスムーズで最後は鋭伸。②着ママコチャを競り落としてフィニッシュを決めた。
苦手意識のあった舞台を克服して現役馬では最多タイとなる千二重賞4勝目。しかも「前哨戦ということで、やや余裕ありでした」は菅原明。続けて「さらに良くなると思いますし、いい状態で本番へ行けそう」とも。
思えば昨年のスプリンターズSは1週前追い切りを消化した後に熱発。大舞台に立てずに悔しい思いもした。あれから1年。今年はひと成長を見せて次は得意の右回り。堂々とGⅠ取りへ向かうことができそうだ。
本番に向けてという意味では②着ママコチャも中身ありだ。高松宮記念以来ということもあってか、道中は前進気勢の強い面も見せながらの粘り込み。最後はトウシンのいいリードホースになったことを思えば上々の走り。スプリンターズS連覇へ向けて、こちらもいい前哨戦になったといえよう。