【CBC賞】「競走馬のかがみという感じ」がアグリを預かる杉山晴調教師の印象。詳細を聞く。
公開日:2024年8月14日 14:00 更新日:2024年8月14日 14:00
緑のシャドーロールに深い意図はなく──。
炎暑の桶狭間──。
先週土曜の中京競馬場は、気温37・7℃まで上昇した。今週も熱い戦いが行われるが、秋GⅠをにらむ面々が揃った。中でも注目はアグリ。安田隆厩舎の定年解散により、杉山晴厩舎への転厩初戦。海外帰りで58・5㌔のトップハンデを背負っての出走ともなる。調教師に聞いた。
◇ ◇ ◇
──転厩初戦となります。前走後の流れを教えて下さい。
杉山晴調教師 「前走の海外遠征時(1351ターフスプリント⑥着)は安田隆行厩舎で、そこから北海道のノーザンファームで放牧。しっかりと疲れを取り、このレースへ向けて調整してきました」
──栗東トレセンは7月17日に帰厩しました。印象は。
「とにかく、大人しい馬ですね。余計な事をせず、人間の指示に素直に従います。操縦性も高く、促せばスッと反応してくれる。扱いやすさが売り。競走馬のかがみという感じですね」
──1週前は坂路で併せ馬。4F52秒4、2F24秒0─12秒0でした。
「先行する馬の内に併せ、最後までしっかりと。転厩初戦で比較しづらい面ありますが、さすがオープン馬といういい動きをしてくれました」
──けさは坂路で単走。4F55秒4、1F12秒3を馬なり。
「やり過ぎず、軽過ぎずでしまいをサッと流す指示。しまい重点の中でもしっかりと動けていましたよ」
──中間から緑のシャドーロールを着用していますが。
「厩舎全頭で着けています。調教で見つけやすいので(笑)。一番薄いもので特別な意図はありませんよ」
──ハンデは58・5㌔ですが。
「それだけ評価が高いという裏返し。実績上位ですし、想定内です。実力はある馬を預からさせていただけたことはオーナーに感謝したいです。さらに重賞タイトルを取れるよう、厩舎一丸となって臨みたいですね」