レパードSでJRAダート重賞初Vに挑む美浦・木村、栗東・西園正厩舎

公開日:2024年8月1日 14:00 更新日:2024年8月1日 14:00

ただし、地方での成績は対照的

 各厩舎にはそれぞれ、独自の〝カラー〟がある。

 例えば、栗東・友道厩舎は芝の中、長距離に特化しているぐらい、このカテゴリーに強いし、美浦・高木厩舎といえば有名なダート王国だ。

 友道厩舎ほどではないものの、美浦・木村厩舎は完全に芝のイメージ。もちろん、代表馬といえば世界一になったイクイノックスで、他にもジオグリフ、ステルヴィオ、牝馬では今年のオークス馬チェルヴィニアや、GⅠにこそ手が届かなかったがプリモシーン、ファインルージュなど活躍馬には芝馬がズラリ。

 実際、これまでにJRAの重賞を29勝しているが、勝っているのはすべて芝。ダートはそもそも出走回数が少なく、〈0006〉。実は掲示板入りしたことも一度もないくらいだ。もちろん、地方交流重賞Vもない。

 そんな木村厩舎がダートのGⅢレパードSに送り込むのがソニックスター。ダートで4戦3勝。前走でオープンの青竜Sを勝っている。

 今年のメンバーでは明らかに上位の存在で、厩舎に初のダートタイトルをもたらすか。

 同じく、レパードSでJRAの初ダート重賞Vを狙うのが栗東・西園正厩舎だ。送り込むのはサウジアラビア、ドバイ遠征帰りのサトノフェニックスである。

 98年の開業以来、JRA重賞30勝を挙げているが、ダート重賞では3回の②着まで。まだ先頭ゴールインを果たしていない。

 ただ、木村厩舎はそもそもノーザンファームのメインステーブルのひとつで、ダート馬がそもそも少ない。

 だが、西園正厩舎はちょっと違う。フィールドルージュで07年名古屋グランプリ、08年川崎記念勝ちがあり、アンデスクイーンで19年のブリーダーズGC、レディスプレリュード、20年エンプレス杯を制覇。また、今年もアンデスビエントで関東オークスを勝っているから、地方交流重賞は7勝になる。

 また、現役の代表馬はタガノビューティー。ダート重賞の常連だ。

 果たして今回、サトノフェニックスで初めて手が届くか。

 ちなみに、これまでのJRAダート重賞での成績は管理馬を延べ59回出走させて〈0 3 7 49〉。このレパードSでは19年にサトノギャロスが出走して、3番人気で⑤着だった(勝ち馬はハヤヤッコ)。

 果たして、同じ〝サトノ〟で5年前のリベンジはなるだろうか。

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