ロマンチックウォリアー
香港の英雄が貫禄デモを見せつけた。
5月21日に東京競馬場に入厩。今週火曜は帯同馬ロマンチックチャームとともに芝コースへ。2馬身後ろからのスタートで、主戦・マクドナルドとの息はぴったり。抜群の手応えから残り2Fで外に持ち出すと、手綱が動いた僚馬とは対照的に馬なりでアッという間に抜き去った。最後は4馬身先着でフィニッシュの6F75秒7―34秒3、1F11秒5の猛時計だ。
ラストの切れ脚も素晴らしかったが、何よりゴール後も息はほとんど乱れることがなかった。それだけ心肺能力が高いのだろう。アウェーの地でも仕上がりは文句なしといっていい。
ソウルラッシュ
マイラーズC快勝後は短期放牧を挟んで5月7日に帰厩。2、1週前はCウッドで1F10秒台と軽快な動き。今週の坂路は馬なりでも4F53秒1―1F12秒1。馬場の真ん中を楽に駆け上がってきた。馬体にも迫力があってムダ肉がない。これがこの馬の完成形と思わせるほど、言うことなしの状態だ。
ナミュール
ヴィクトリアマイル⑧着から放牧を挟んで先週23日に戻ってきた。今週は坂路2本目に4F56秒0と“静”の調整だったが、前回と違ったのが前進気勢でラスト1Fは11秒9。時計以上のスピード感で、気合乗りも十分。馬体のつくり、バランスもドバイから帰国して10日競馬だった前走よりも良くなった印象。上積みありと判断できる。
エアロロノア
マイラーズC④着からグンと調子を上げてきた。中間の動きがとにかく活発で、2週前が坂路4F52秒7なら、先週水曜は4F51秒3。さらに日曜もCウッドで1F11秒6と乗り込まれている。今週は坂路の併せ馬で2馬身先着の4F53秒0、1F12秒1。7歳馬でも衰えを感じさせない力感ある脚さばき。一発があっていい仕上がりだ。
セリフォス
マイラーズC②着後は放牧に出さず在厩調整。先週のCウッド追いでは長めから7F95秒1―35秒9、1F11秒2の好時計をマークした。これで仕上がったとの判断だから、今週は坂路4F56秒9と息を整える程度でも問題なし。川田も「(1週前は)しっかりやろうということでいい調教を終えられたと思います。使ったことで体に張りも出て動きも良くなり、気持ちも前向きで十分な雰囲気です」と。
結論
◎ロマンチックウォリアーは併走馬を4馬身千切る迫力抜群の走り。それでいて、息も乱れず平然とした様子。またがった主戦も「ここまでいい状態は久しぶり」とデキに太鼓判を押す。状態面で死角は見当たらない。
①カテドラル
②ガイアフォース
③レッドモンレーヴ
④ジオグリフ
▲⑤ナミュール
⑥ドーブネ
◎⑦ロマンチックウォリアー
注⑧エアロロノア
△⑨パラレルヴィジョン
○⑩ソウルラッシュ
△⑪ウインカーネリアン
⑫フィアスプライド
△⑬ステラヴェローチェ
⑭コレペティトール
⑮ヴォイッジバブル
⑯エルトンバローズ
△⑰セリフォス
△⑱ダノンスコーピオン