【日本ダービー】皐月賞馬を筆頭に5頭がエントリー 今年はキズナの当たり年

公開日:2024年5月20日 14:00 更新日:2024年5月20日 14:00

祖父ディープからの親子3代制覇もかかる

 今年のダービーは無敗の皐月賞馬ジャスティンミラノ(終面で詳報)を筆頭に、同じく3戦無敗のシックスペンス、京都新聞杯馬ジューンテイクに、サンライズジパング、ショウナンラプンタとキズナ産駒が5頭もいる。

 産駒のダービー出走は20、21、22年と1頭ずつ(23年は出走馬なし)だったから、まさに“キズナの当たり年”と言えよう。

 キズナは武豊の復活を印象づけた13年のダービー馬。その父はディープインパクトだから、親子3代制覇がかかる。

 それにしても、なぜこんなに今年はキズナ産駒が多いのか。その理由として考えられるのが、今年が5世代目に当たるという点である。

 現3歳は20年に種付けされ、21年に生まれている。キズナの初年度産駒は19年にデビュー。ビアンフェがいきなり函館2歳Sを制する華々しいデビューを飾り、暮れには阪神ジュベナイルフィリーズでマルターズディオサが②着と、産駒が重賞で数多く好走した。

 その成功を受けて、翌年に種付けされたのが現在の3歳というわけだ。

 そして、産駒の特徴は春にウンと上昇するケースが目立つ。

 月ごとの重賞成績でみると、3月7勝、4月3勝、5月5勝で、この3カ月だけで15勝。キズナ産駒の通算重賞勝ちが29だから、たった3カ月で半数以上となる計算だ。

 父も制した京都新聞杯は今年のジューンテイクで3勝目。また、初年度産駒代表のディープボンドが21、22年の阪神大賞典を連覇し、天皇賞・春は21年から4年連続の出走で②②②③着しているのも、産駒共通の春シーズンの上昇によるものかもしれない。

 また、ジャスティンミラノなど現3歳の頑張りにより、今年はJRAの重賞を7勝。過去最多の8勝(21年)に早くも迫る勢いだ。

 父は2歳時に2連勝のあと、ラジオNIKKEI杯2歳S③着、弥生賞⑤着といったんモタついたが、春になって毎日杯→京都新聞杯と重賞を2連勝。さらにダービーでも直線一気を決めて、エピファネイア以下を差し切っている。

 親子3代制覇はなるか――。無敗の2頭ももちろん注目だが、前走で長めの距離の重賞を好走したジューンテイク、ショウナンラプンタも怖い存在。今年は“キズナ産駒のダービー”になるかもしれない。

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