【高松宮記念】5歳を迎えてさらにパワーアップ マッドクール本格化ムード
公開日:2024年3月21日 14:00 更新日:2024年3月21日 14:00
マッドクールがGⅠ奪取を目指す。
昨年の前半戦はGⅢシルクロードS③着に、GⅢCBC賞⑨着。いずれも1番人気ながら期待に応えられなかった。
しかし、秋初戦のスプリンターズSでガラリ一変。好位5番手につけると、直線はインから鋭く伸びた。先に抜け出した2頭の間に割って入り、ゴール前はママコチャとの一騎打ち。最後は首の上げ下げで鼻差及ばず②着だったが、あらためてGⅠ級の能力を示した。
前走・香港スプリント⑧着は敗因が明確だ。池添学師はこう話す。
「初めての海外遠征で体が10キロも減っていましたからね。馬場も硬かったですし、周りの馬が速くてこの馬のポジションを取れませんでした」
自分の競馬をさせてもらえなかったから、悲観することはない。
その後は放牧でリフレッシュを挟み、ここを目標に調整。坂路で下地をつくるのはいつも通りでも、さらにプール調教を取り入れて体のシェイプアップを図った。
圧巻は1週前のCウッド追いだ。全体時計が6F80秒8ながら、ラスト2Fは何と11秒2―11秒1! これはドウデュースの2F21秒9に次いで当日2番目の速さ。5歳を迎えて、さらにパワーアップしている。
これで仕上がったため直前は坂路で4F54秒2を馬なり。それでもラスト1F11秒7の水曜最速だから、仕上がりは最高潮だ。指揮官も「先週はしっかりと体を使えていましたし、直前の坂路ではいい加速を見せてくれた。ええ、状態はいいですよ」と太鼓判を押す。
走りが一段と良くなっていよいよ本格化。ビッグタイトルに手が届いていい。