追える岩田康にぴったり

　連勝中のペッレグリーニに注目だ。

　昨夏のデビュー戦では差して②着。秋には逃げて惜しい鼻差②着の後、［５］［５］［４］から押し切って初勝利を飾った。

　年明けはセントポーリア賞へ。ここはスタート直後に両サイドから挟まれたが、全くひるむことはなかった。徐々にポジションを上げて、好位の外めを追走。手応え良く４角を回り、直線で追い出されると、しっかりと脚を使った。抜け出しを図った②着馬をゴール前で首差とらえている。

　手塚師は「初戦は出遅れて②着。その後はしぶい内容で結果を出してくれたね」と話す。

　レース後はノーザンファーム天栄への放牧を挟んで調整されてきた。２月２３日に戻り、順調に乗り込まれている。水曜にウッド、日曜に坂路と週２本の時計をきっちりとマーク。先週水曜は６Ｆ８６秒５―３８秒１、１１秒７で土曜のファルコンＳに出走する同期オーキッドロマンスに半馬身遅れてゴールした。

「もともと調教では目立たないからね。状態面は特に変わらないよ。右回りは初めてでどうかだけど、動きからすると問題ないだろう」

　鞍上は岩田康。デビュー２戦でコンビを組み、特徴は掴んでいる。ここ２走のレースを見ても、追ってしぶとく伸びており、ファイターにはぴったりのイメージだ。

「ジョッキーも気に入ってくれているらしいよ。重賞挑戦でどれだけやれるか。２連勝と上昇気流に乗っているので」

　昨年のこのレースではセントポーリア賞勝ちのベラジオオペラが差し切って、初タイトルを獲得した。今年も楽しみが十分にある。