【弥生賞ディープインパクト記念】魅力十分 鹿戸厩舎2頭出し
公開日:2024年2月29日 14:00 更新日:2024年2月29日 14:00
トレヴァトーレ末脚炸裂
鹿戸厩舎がダービー馬産駒2頭を送り込む。
レイデオロを父に持つトロヴァトーレは昨秋に中山二千でデビュー。1・7倍の1番人気に応え、2馬身半差の完勝を収めている。その後は一息入れて、同じ舞台の暮れの葉牡丹賞へ。
1・8倍の1番人気のここも初戦と同じく中団から進めた。直線を向く時には前が詰まりかける場面があったが、あっさりとはねのけて2馬身差をつけた。上がり3Fの33秒8、33秒9はともにメンバー最速だ。
鹿戸師は「ここ2戦は素晴らしい脚を使ってますね。余裕のある勝ち方ができている。前走は外からプレッシャーを受ける中、狭い間を抜けてきた。一瞬の脚が凄い。2走ともにジョッキーの評価も高かったですよ」と話す。
中間は放牧を挟んで、すこぶる順調に調整されている。先々週、先週に続き、今週水曜もウッドで併せ馬。6F79秒5―37秒0、1F11秒6の好時計をマークした。
「徐々に負荷を上げてきました。今週はケイコ駆けする馬とやってゴールを過ぎても1コーナーまで流した。これでちょうど良くなるのでは。いい決め手を持ってるし、いい馬場でやりたい。先々のためにも賞金加算を」
好相性の舞台で一気に重賞突破があっていい。
シュバルクーゲル粘り込む
父がキズナのシュバルツクーゲルも昨秋に中山二千で新馬勝ち。こちらは続いて東京スポーツ杯2歳Sに臨んだ。
道中は離れた2番手を追走。直線ではシュトラウスにはかわされたものの、ファーヴェントの追い上げを鼻差でしのいで②着を確保している。
「前走はよく踏ん張っていましたよ。前、前で運ぶ形がいい。中山の方が合うんじゃないかな。実際、勝ってますしね」
前走後は放牧へ。トレセンに戻った後はクモズレの予防を考えてポリトラック、坂路中心に調整。先週までに5本の時計を出すと、今週水曜は5F68秒7―39秒0、1F11秒6でキングストンボーイと併入した。
「今週はオープン馬と併せて、余裕を持って走っていた。いい感じできていますよ。いいメンバーだけど、こっちも能力があると思うので、頑張ってほしい。先行力があり、立ち回りがうまい。その持ち味を生かせれば」
半兄のシュヴァルツリーゼは19年のこのレースで②着だった。悔しさを晴らすことができるか。