昨年はイクイノックスを筆頭に多くのGⅠ馬が引退した。寂しさと同時に楽しみなのが、種牡馬としての第二ラウンド。イクイはもちろんだが、個人的にはシュネルマイスター、ピクシーナイトがSS、ミスプロ系の対抗馬としてサイアーラインを伸ばすことに期待している。
そしてもう一頭、大きな注目を集めるのが今年からダーレージャパンで供用されることになったパレスマリスだ。
ベルモントSなど北米ダートGⅠ2勝馬だが、初年度からBCジュベナイルターフ勝ちのストラクターを輩出。日本でも既に持ち込みの産駒ジャンタルマンタルが朝日杯FSを制した。
弟に天皇賞馬ジャスティンパレス、ステイヤーズS馬アイアンバローズがいるように、血統的に日本の芝が合うことは証明済み。そして、このシンザン記念にも楽しみな産駒が出走する。
【京都11R・シンザン記念】 それが◎ノーブルロジャーだ。
デビュー戦は東京マイルで好スタートを決めると、逃げ馬を行かせて2番手に控える形。5F通過63秒4のスローでもきっちり折り合って、センスの高さを示した。
ラストは上がり33秒3の決め手で逃げ馬を競り落とし、1馬身4分の3差をつけてフィニッシュ。まさに“テンよし、中よし、しまいよし”で、高い完成度をうかがわせる勝利でもあった。
今年は4年ぶりに京都での正月開催。芝は秋の連続開催でA→B→Cコースと使用されて、今回はAコースにリセット。インを通る先行馬が有利になる可能性は頭に入れておいた方がいい。
ましてキャリアが浅い明け3歳馬同士の一戦だけに、前走で見せた操縦性の良さが大きなアドバンテージだ。
2歳王者に続いて、またもやパレスマリス産駒の素質馬が初重賞をゲット。春GⅠへ大きく前進する。
相手本線はショーマンフリート。こちらも産駒がホープフルSで初GⅠを制したスワーヴリチャードが父。奥深さを感じる初戦Vだった。
B型の虎党。父が元専門紙の記者だったこともあり、競馬場デビューはベビーカーに乗っていた頃。本棚に競馬四季報が並ぶ恵まれた家庭環境で育った。アルバイトを経て2000年に入社。03年夏から美浦トレセンに通い始め、担当は堀、相沢、鈴木伸厩舎など。
予想の基本スタンスは“いかに儲けるか”。当たり馬券を手にするために、取材で得た情報だけでなく、データ、馬場、展開、血統とありとあらゆる手段を駆使。人気馬のアラ探しより、一点突破の強力な武器を持つ伏兵を見つけることに血道を上げている。
レース部きってのギャンブル好きで、オート、競輪、競艇と見境なく手を出して勝負勘を養っている。ポーカーは海外の大会で入賞経験もある腕前だ。趣味は祭り、プロ野球、相撲、アメフト観戦など多岐にわたる。ゴルフは典型的な下手の横好き。