【チャンピオンズC】セラフィックコール一気に頂点へ
公開日:2023年11月28日 14:00 更新日:2023年11月28日 14:00
末脚は魅力たっぷり
無敗3歳馬セラフィックコールが偉業に挑む。
今年の2月12日のデビュー戦から、圧巻の勝ち星を重ねてきた。②着馬に8馬身差をつけて初陣を飾ると、次は重馬場での4馬身差V。3戦目の八王子特別で古馬初対戦となったが、ここでは35秒7の末脚で差し切り3連勝を決め、脚力、器の違いを示している。
秋となり、また一段と成長した。9月阪神のJRAアニバーサリーは[14][10][4]の通過順が示す通り。向正面の残り900メートルから進出して、そのまま3馬身半と突き抜けている。上る勢いはとどまらず、今月5日のGⅢみやこSでは4角11番手から直線でエンジンがかかると一気差し。堂々、強い競馬で人気に応える初タイトルをゲットした。
「発馬後につまずき、後方からで道中は砂をかぶり嫌がってもいました。7、8頭分の外を回りながら勝ち切るから脚は確かですね。中間、放牧先に見に行きましたが、毛ヅヤ、張りともに良くて、デキ落ちを感じず。前哨戦を勝っていますし、使わない理由がないくらい」(寺島師)
これでGⅠ参戦が決定し、21日に帰厩。1週前は23日木曜でCウッド追い。6F89秒9、3F41秒0―12秒8と馬なりで軽快に動けている。
「カイバ食いも良く、馬房での雰囲気もいい。順調ですよ」
勝てば、デビューから295日での頂点だが、壁は高くない。デビュー無敗で古馬重賞を制した馬は、トウカイテイオー、ファインモーション、カレンブラックヒル、クリソベリルにレイパパレ。名だたるGⅠウイナーに前走で肩を並べているからだ。底の知れない末脚でダート王となる準備はもうできている。