【マイルCS】シュネルマイスター能力全開

公開日:2023年11月14日 14:00 更新日:2023年11月14日 14:00

栗東入りで万全の態勢

 シュネルマイスターが2つ目のビッグタイトル獲得を目指す。

 3歳春には弥生賞ディープインパクト記念②着から皐月賞には向かわず、NHKマイルCでGⅠウイナーに輝いた。古馬相手の安田記念でも③着と上位争い。秋にも毎日王冠①着、マイルCS②着と活躍した。

 4歳時は勝ち星こそなかったが、安田記念で②着。5歳の今春は中山記念④着後にマイラーズCで重賞3勝目。安田記念では最速の末脚で③着に突っ込んでいる。

 夏場は放牧でリフレッシュして、秋は毎日王冠から始動した。ゲート内で一度立ち上がった割にスタートはまずまずだったが、後方3番手からに。直線では前に馬が密集しており、一番外に持ち出さざるを得なかった。それでも鋭い伸び脚を見せて鼻、鼻差③着。スムーズなら差し切っていたかもしれない。

 その後は短期放牧を挟んで調整。先々週水曜にウッドで長めから時計を出すと、先週水曜は6F80秒3―36秒5、1F11秒4。ビシッと追われて半馬身先着した。

 手塚師は「去年(⑤着)はスプリンターズSを使ってここへ。スプリンターズSの後は状態が上がり切らない感じがあった。その点、今年はいいですよ。1週前は大きく追い掛けてゴール前で追いつく形。その通りにやって、動きも良かった」と話す。

 追った翌日には栗東に移動した。これは今春、京都のマイラーズCを制した時と同じパターンで、万全の態勢を敷いてきた。

「1週前に入り、直前までしっかりと乗る形。それで結果が出ましたからね。他力本願のところはあるけど、やれる力は持っているので」

 能力全開で美酒を味わいたい。

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