【菊花賞】タスティエーラ2冠狙う
公開日:2023年10月17日 14:00 更新日:2023年10月17日 14:00
ぶっつけでも仕上がりに不安なし
牝馬の次は牡馬の3冠最終戦。どの馬が先頭でゴールを駆け抜けるだろうか。人気を分けるダービー馬と皐月賞馬に焦点を当てる。
タスティエーラがダービー以来のぶっつけで菊花賞制覇を目指す。
3冠馬に比べると、ダービー、菊花賞だけの2冠制覇は意外に少ない。もし達成すれば1973年タケホープ以来、実に50年ぶりとなる。
そんな記録に挑むタスティエーラ。1冠目の皐月賞ではソールオリエンスに敗れたとはいえ、タフな流れを早め先頭から粘り込んでの0秒2差②着。長くいい脚を使って地力を十分に示した。
雪辱を期して臨んだダービーは前半5F60秒4と落ち着いた流れ。これを持ち前のレースセンスの良さを発揮して好位4番手で追走すると、上がり33秒5でまとめてソールの追撃を首差振り切ってみせた。
「ダービー後はあちこち傷んでいたので、オーバーホールしました。当初のプランと違ってぶっつけ本番になった点については、暑い時季に無理をしなかったことをプラスに捉えてます」(堀師)
9月21日に帰厩後はここ目標に順調そのもの。1週前はウッドで長めからしっかり追われて6F80秒5―35秒9。ラスト1Fは切れ味十分の動きで1F11秒2をマーク。3馬身先着した。
「自分からハミを取ってすんなり無理なく加速していました。右手前に替えると右側を頼ってましたが、もたれたわけではないので。印象は良かったですよ」
調整過程に不安がないなら、鍵になるのは距離。三千メートルは父サトノクラウンを含めて未知の領域だが、師は「スタミナはありそうですし、しぶとく伸びるので止まる感じはしません」という見立て。
偉業達成の可能性は十分にある。